Core 2 DuoとGeForce 8600GTでゲームもばっちり

それではスペックと内部構造を見ていこう。CPUは、Core 2 Duo E6850を搭載しており、現在最高クラスの快適度を実感できる。もしゲームよりも動画のエンコードなどを優先したいときは、Q6600搭載モデルを選ぶもの手だ。 マザーボードは、ECS製の「G33T-M2」を搭載。FSB1333MHzのCore 2 Duoに対応しており、パフォーマンスに関しては心配がない。またグラフィック内蔵タイプのため、バックパネルにはVGA端子も存在する。 グラフィックカードが刺されているためこの端子は使用しないが、今後パーツを転用する際には便利だろう。グラフィックカードはNVIDIAのGeForce 8600GTを採用。ハイエンドとまではいかないため、最新のゲームを高解像度で、といった状況では厳しいかもしれないが、通常ゲームをする際に不満を感じることはないだろう。メモリも、Windows XPが快適以上に動く余裕の2048MBを搭載している。 また、HDDは320GBのものを搭載。取り外しの際はスロットごと前面から取り外し、スロットに固定してから挿し入れる形となる。ケースサイズの問題から一台しか載せることができないので、この容量で心配なら、BTOメニューから500GBを選択してしまってもいいだろう。。一風変わった点として、拡張スロット周りの作りがある。少しでもサイズを小型化するため、キューブ型の筐体のように、PCIカード固定部分が外に突き出しているのだ。拡張カード取り付けの際は固定用のカバーを開いて行うことになる。

CPU周りのカバーを外した内部全体図。マザーボードにはインテル G33 チップセット搭載のECS G33-T-M2が採用されている グラフィックカードは、XFXのNVIDIA GeForce 8600GTを採用。一通りのゲームを遊ぶのに十分な性能を持っているほか、ビデオ再生支援機能「Pure Video HD」の第2世代のものも搭載されている
HDDにはWestarn Digitalの320GB、WD320AAKSを搭載。とりあえず容量で困ることはないと思うが、動画などを扱う人は500GBに変更してもいいだろう HDDは専用のトレイに固定した後、フロントパネルを外し、前面から挿し入れて固定する。一台しか搭載できないという点は覚えておこう
ADTECのPQIチップ採用 DDR2-800 1024MBを2枚、計2048MB(2GB)のメモリを搭載している。ゲームをプレイするなら、これくらいの容量があるとうれしいところだ 拡張スロットの固定は、カバーとネジで行われている。交換の際は、固定用のカバーを外してから行おう

ベンチマークをチェック!

それでは簡単ではあるが、いくつかのゲームのベンチマークを試し、その性能を見てみよう。まずはFuturemarkの「3DMark 2006」だが、トータル数値は5892という結果。8600GTの平均的な結果より高いのは、高性能なCPUのおかげだろう。続いて、カプコンの「ロスト プラネット エクストリーム コンディション」DirectX9版だ。デフォルト設定のまま、解像度のみ1024×768とした。結果はSnow:30、Cave:44。高解像度ではないとはいえ、高性能なマシンを要求するロストプラネットでこの数値が出せるのであれば、ひととおりの3Dゲームも動作させることができるだろう。最後に、拡張パック「アルタナの神兵」が発売されたばかりの、定番のMMORPG『FINAL FANTASY XI』から、「Vana'diel Bench 3」を試してみよう。こちらは余裕を通り越したHigh:8544という好成績をたたき出した。旧世代のゲームで困ることは全くないだろう。

BTOカスタマイズは特徴と今後のことを考えて!

非常に小さなケースに、ゲームが快適に動くスペックを秘めた「LITTLEGEAR L300E2」だが、そのサイズのために拡張ポイントにクセがある。代表例が、一台しか搭載できないHDDだ。また、本体内部空間が狭く、また特殊な構造をしているため、慣れていないと分解するのも大変だろう。よって、長く使うつもりであれば、購入時にメモリやHDDは、予算の許す範囲で多めにしておくのがよい。 また、本シリーズにはクアッドコアのCore 2 Duo Q6600搭載モデル「LITTLEGEAR L300M2」も存在する。ゲームよりも動画のエンコードなどの優先順位が高ければ、「LITTLEGEAR L300M2」を選択し、グラフィックカードをGeForce 8500GTに落とす、といったカスタマイズも考えられる。小さな筐体だけに、エンコード専用機と考えて使ってもいいだろう。 小型で設置、取り回しのしやすい筐体に強力なポテンシャルを秘めた本機は、メインPCとしてだけでなく、サブPCとして何かに特化した使い方をするのも面白い。省スペースの実力機やゲーム専用機を探しているユーザーだけでなく、サブマシンを使いこなしているベテランユーザーでも一見の価値がある一台といえるだろう。

標準スペック

製品名 LITTLEGEAR L300E2
タイプ 省スペースデスクトップ
搭載CPU Core 2 Duo E6850
HDD 320GB
グラフィック NVIDIA GeForce 8600 GT/GDDR3 256MB
付属ディスプレイ 液晶別売り
OS Windows XP Home Edition
サイズ W140mm×D312mm×H323mm
価格 119,910円(税込)~

上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。

価格については、2007/12/13現在の金額です。最新の価格についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。

(マイコミジャーナル広告企画)