9月2日から5日までの4日間、「第66回 東京インターナショナル ギフト・ショー 秋2008」(以下ギフトショー)が、東京ビッグサイトの"全館"を使って行われている。同イベントは、パーソナルギフトと生活雑貨を中心とした国際見本市。今回のテーマは、「ギフトは思いやり、品格、トレンドが伝わる心と心のコミュニケーション」となっており、2,200社が出展している。これから市場に登場してくる製品を、間近に見ることができるが、対象としているのはショップなどのバイヤーで、基本的には一般ユーザーの入場はできない。

展示されている製品の多くは、ファッション関係や雑貨などだが、家電チャンネルで扱っている分野の製品を展示しているブースも存在する。今回は、その中から2つのブースを、ピックアップして紹介したい。

木製のPC製品とオーディオアクセサリーを展示する丸紅インフォテック

丸紅インフォテックは、PC周辺機器やデジタルグッズなどを取り扱う総合商社。ALTEC LANSINGなどを初めとする音響製品を取り扱うほか、最近ではiPod関連グッズの取り扱いも多い。同ブースも、やはり、PC系の周辺機器と、iPod関連製品が中心となっている。

PC関連製品では、木製の周辺機器が大きなスペースを割いて展示されている。同社では、木製のキーボードやUSBメモリーなどをすでに発表している。これらは、山口工芸の「Hacoa」ブランドの製品。

写真の製品は、一見、木製の置物か何かのように見えるが、実はUSBメモリー。USBメモリーというと、なるべくコンパクトに、というのが一般的だが、この製品は手のひらサイズ。

木製の動物の置物のように見えるが

その正体はUSBメモリー

コンパクトなUSBメモリーは、ポータビリティには優れるが、散らかったデスクの上だと、紛失しやすいという問題がある。ある程度の大きさがあるUSBメモリーならば、その心配は少ない。このような形状、素材ならば、あまり無骨なデザインのものを机の上に置く気にはなれないという人でも、OKなのではないだろうか。動物形のUSBメモリーは1体、7,980円。

また、木製のマウスも展示。ノートPCと一緒に持ち歩くのにも便利なコンパクトなマウス。光学式でホイールも装備する。接続ポートはUSB。価格は9,800円。同ブランドの製品は、木を削り出して作成されている。もちろん、この木製マウスもそうなのだが、ここで問題になったのが、光学式マウスの発光部と受光部の距離。木製マウスでは、一般的な樹脂製のマウスに比べて、どうしても箱を形作る素材の厚みが増してしまうために、発光部と受光部の間の距離が拡がってしまい、なかなかうまく検知できなかったそうで、満足のいく性能を出すために何度も試行錯誤を繰り返したという。

木の手触りが温かい木製マウス

厚みのある素材で光学式にするために、かなりの苦労が

また、同ブースにはウルトラモバイルPC向けのPCケースも展示。ハンドバックのような形状のPCケースで、収納したPCを取り出さずに使用することが可能だ。取っ手部分は本体に収納され、使用時には邪魔にならない。本体は鉄板で補強されており、堅牢製も高い。ASUSのEee PC用とHPの2133用などが予定されており、価格は8,000円前後。10月末から11月の発売を目指しているという。

ハンドバッグのような形状のPCケース

Eee PCやHP2133などのUMPCに対応する

非常にコンパクトだが、サイズから予想するのとは、かなりイメージの違うしっかりしたサウンドのクロックラジオ

オーディオ関連では、Lars & IvanのiPod対応アンプ「Hybrid」(真空管とICを組み合わせたアンプ)や、LiFICAのiPod対応クロックラジオなどを展示。11月発売予定のクロックラジオは、iPodのサイズからも分かるように、非常にコンパクト。しかし、サイズから想像するよりも、かなり重めのサウンドが特徴的だ。

デジタル雑貨とパーソナル向けAV機器を展示するグリーンハウスブース

7V型液晶パネルを搭載したコンパクトなポータブルDVDプレーヤー「GHV-PDV751ST」

グリーンハウスのブースでは、新製品のポータブルDVDプレーヤーや、デジタル雑貨などを展示。ポータブルDVDプレーヤーは、7型WQVGA液晶パネルを搭載する「GHV-PDV751ST」というモデル。幅219mm×奥行き153mm高さ44mmというコンパクトサイズで、ワンセグチューナーや、音楽/写真再生に対応するSDメモリーカードスロットも装備する。電源はACアダプター、シガーソケットアダプター、内蔵バッテリーの3方式で、バッテリーの充電は約3.5時間、約2.5時間の連続再生が可能だ。推定市場価格は2万9,800円前後。

ブース手前部分には、デジタルフォトフレームや、ペットボトルウォーマーなどといった、デジタル雑貨が展示される。デジタルフォトフレームは、既発売の「GHV-DF24HT」のほかに、未発表の7型液晶パネルを搭載したモデルを展示。発売時期や価格などは未定だが、なるべく低価格で提供したい、とのことだ。

既に発売されているハート型のデジタルフォトフレーム「GHV-DF24HT」

7V型のデジタルフォトフレーム。発売時期などは未定

シガーソケットから電源をとるペットボトルウォーマー(奥)と哺乳瓶ウォーマー

低価格なデジタルオーディオプレーヤー「kana」シリーズも展示

さらにその横には、ペットボトルウォーマーと哺乳瓶ウォーマーを展示。写真のタイプは、いずれもUSBではなくカーシガーソケットから電源をとるというもので、秋の行楽シーズンに向けて発売予定とのこと。

さらに、ブースの奥には低価格ながらFMトランスミッター搭載や本体にクリップが付いているなど、ユニークなデジタルオーディオプレーヤー「kana」シリーズも展示されている。

また、これは家電製品というカテゴリーではないが、無機ELパネルによる、電飾パネル「エルミナス」も表示。自発光タイプで薄型かつフレキシブル。デザインや形状の自由度も高く、ショップなどでのディスプレイ用途に向けた製品。1枚から制作が可能。

無機ELパネルを使った電飾パネル「エルミナス」