カメラといえば、レンズを忘れることはできない。PIE2008会場では、タムロンが同社初の手ブレ補正レンズをアピールしているほか、シグマも新しい手ブレ補正レンズを出品。いずれも手にとって体験できるデモ機が用意されている。ほかにも参考出品された新レンズや、500mm、800mmクラスなど、普段はお目にかかれないような超望遠レンズが体験できるのもPIEならではだ。
タムロンは手ブレ補正レンズをデモンストレーション
タムロンは同社初の手ブレ補正機構を搭載した「AF28-300mm F/3.5-6.3 XR Di VC」(model A20)のデモを行っている。取材時にはまだ用意されていなかったが、振動する台に載せたデモも予定されているとのこと。そのほかの新製品も手に取って体験できるデモコーナーが用意されている。
シグマ、参考出品のレンズも体験できるデモコーナー
3月18日に発表されたシグマの「50mm F1.4 EX DG HSM」は、アクリルケース内ではなく実機に触れられる状態で展示されている。発売時期や価格は未定だが、ニコンの「D3」やキヤノン「EOS-1Ds」系だけでなく、ソニーも年内に発売するαフラッグシップ機で35mm判フルサイズのセンサーを採用することから、今後はサードパーティ製レンズでもフルサイズ対応製品の増加が予想される。
また、キヤノン用マウントを4月下旬に発売する「APO 120-400 F4.5-5.6 DG OS HSM」や、手ブレ補正機構を搭載した「18-125mm F3.8-5.6 DC OS HDM」(発売日未定)も手に取って確かめられる。
そのほか、シグマ ブースでは、「APO 200-500mm F2.8/400-1000mm F5.6 EX DG」、「APO 300-800mm F5.6 EX DG HSM」、「APO 120-300mm F2.8 EX DG HSM」、「APO 500mm F4.5 EX DG HSM」など、なかなか体験できない超望遠レンズの体験コーナーも用意されている。
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18-200mmに次ぐ手ブレ補正付き標準ズームレンズ「18-125mm F3.8-5.6 EX DG」 |
手ブレ補正付きの望遠ズームレンズ「APO 120-400 F4.5-5.6 DG OS HSM」 |
ペンタックス、55mmF1.4などレンズを3本参考出品
ペンタックスは、高性能を追及した「smc PENTAX-DA 55mm F1.4 SDM」と「smc PENTAX-DA 60-250mm F4 ED [IF] SDM」、そしてF4通しの標準ズームレンズ「smc PENTAX-DA 17-70mm F4 AL [IF] SDM」の3本を参考出品している。とはいえ、こちらはアクリルケース内での展示で一般ユーザーは触れないのが残念。いずれもSDMの名称通り超音波モーターを搭載する。そのほか、現行レンズラインナップがケース内に展示されていた。
ソニー、フラッグシップ機用レンズラインナップを参考出品
ソニーは、2008年中に発売されるというαフラッグシップ機と一緒に、レンズ群もケース越しながら参考出品した。焦点距離や発売時期、価格などは明らかにされていないが、望遠単焦点レンズが2本、超望遠ズームレンズ、大口径光学ズームレンズ、大口径広角単焦点レンズ、光学単焦点レンズの計6本が丁重に展示されている。これらのレンズがカールツァイスブランドかどうかも明らかにされていないが、その可能性は高い。
キヤノン、超望遠レンズ体験コーナーを設置
キヤノンはブース2階のコーナーにて、「EF800mm F5.6L IS USM」や「EF600mm F4L IS USM」など、普段はめったに触れない超望遠レンズを体験できるコーナーを設けている。さらに、2階コーナーではこれまでに登場した手ブレ補正レンズの、手ブレ補正機構部のみ展示や、IS搭載レンズのカットモデルなど、興味深い技術展示も行なっている。超望遠レンズを試してみたい方は足を運んでみるといいだろう。
オリンパスは新レンズを展示
オリンパスは「25mm F2.8」パンケーキレンズとF2通しの「14-35mm F2.0 SWD」を出品。パンケーキレンズは、E-420に装着された状態でも展示され、E-420の小型ボディにマッチしていた。
ニコンは歴史に残るレンズを出品
ニコンは、1933年に「NIKKOR」ブランドの初めてのレンズを出荷してから今年で75周年を迎える。これを記念し、PIE会場でNIKKORの歴史に残るレンズなど約20点を展示している。その中には初めてNIKKORブランドとして発売した航空機用レンズ「AeroーNikkor50cm F4.8」や、アポロ計画で使用されたNASA仕様の「NIKKOR 55mm F1.2」なども含まれている。また、ボディなどを含む現行ラインナップ全製品をブース正面のケース内に展示。非常に興味深い展示である。