こんにちは、MVNOサービスの導入を思案している阿久津です。現在iPhoneを所有していますが、電話としてはほとんど使っていないため、携帯電話会社に依存する必要がなくなってきました。MVNOサービスを利用するには、SIMフリーデバイスが必要となりますので、現時点ではApple直販のSIMフリー版iPhoneや、一部のAndroid端末が選択肢となります。
しかし、個人的にはAndroidのUX(User Experience)は好みではないため、選択肢はiPhone 5Sのみという状態。Microsoftはスマートフォンに注力する姿勢を見せていますが、Windows Phoneの日本国内展開は未発表です。さらに噂によると、秋頃にはiPhone 6も発売されるとかされないとか。Windows Phoneの動向を横目に見ながら、SIMフリー版iPhone 6が次のターゲットとなりそうです。
さて、Internet Explorer 11(以下、IE 11)には、アドレスバーに入力した文字に合わせて検索候補の拡張表示を提供する機能が用意されています。曖昧な検索を行う際は有用な機能ですが、入力やアクセス履歴だけを参照したい場合は冗長な情報となりかねません。さらに、入力した情報をWebサイト(通常はBing)に送信するため、芳しくないでしょう(図01)。
そこで今週は、Windowsストアアプリ版IE 11の検索候補機能を無効にするチューニングをお送りします。
1. 管理者権限でレジストリエディターを起動します。
2. HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Internet Explorerキーを開きます(ない場合は作成します)。
3. DWORD値「AllowServicePoweredQSA」を作成します。
4. HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Internet Explorerキーを開きます。
5. DWORD値「AllowServicePoweredQSA」の存在を確認します(ある場合は削除します)。
6. レジストリエディターを終了し、再サインインします。
これでチューニングが完了しました(図02~09)。
図08 HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Internet Explorerキーを開き、DWORD値「AllowServicePoweredQSA」がないか確認します。存在する場合は削除後にレジストリエディターを終了してください |
では、結果を確認してみましょう。Windowsストアアプリ版IE 11を起動し、アドレスバーに任意のキーワードを入力してください。するとBingによる検索候補は現れず、履歴情報を参照した候補が表示されます(図10)。
さらに本チューニングを行いますと、Windowsストアアプリ版IE 11に対する設定チャームの「プライバシー」→「候補」が設定不可能になります。今回はコンピューター全体に設定を行うため、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Internet Explorerキーを操作しましたが、自身のアカウント環境のみ制限する場合は、HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Internet Explorerキーで操作してください。
なお、チューニング結果を破棄する場合はDWORD値「AllowServicePoweredQSA」を削除し、Windows 8.1に再サインインしてください(図11~13)。
ちなみに本チューニングを行っても、デスクトップアプリ版IE 11の同機能は有効のままですす。<検索候補の表示を無効にする>をクリックすれば無効になりますが、下記の手順でも無効にできます(図14~16)。
図15 レジストリエディターで、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\SearchScopesキーを開き、DWORD値「ShowSearchSuggestionsInAddressGlobal」のデータを「0」に変更します |
それでは、また次号でお目にかかりましょう。
阿久津良和(Cactus)