Windows 11とは直接関係ないものの、この年末はPCの表示方法で迷走していた。視力の低下はファイル名のミスにとどまらず、誤字脱字の誘因となりつつあるため、設定を見直すことにした。

Windows 11は「設定」>「システム/ディスプレイ」>「拡大/縮小」で文字列やアイコンといったすべての要素を拡大することができる。だが拡大すると、使用頻度の低いツールバーのアイコンまで大きくなってしまう。

  • デスクトップ解像度1920×1080、拡大サイズ100%

  • デスクトップ解像度1920×1080、拡大サイズ150%

上図は拡大サイズを変更したデスクトップだ。ディスプレイの設置距離なども相まって、集中しないと記事の見出しや、エクスプローラーのフォルダー名が見えづらい。

だが、150%まで拡大すると文字やファイル名は見えやすくなるものの、表示領域が大幅に削減されてしまう。これらの設定情報は各メニューにも適用され、コンパクトなメニューも拡大表示される。この場合はアクセシビリティ機能を使うことをおススメしたい。

  • 「設定」の「アクセシビリティ/テキストのサイズ」を開き、スライダーを左右に動かして適切な拡大サイズに変更してから「適用」をクリック/タップする

上記の操作でテキストサイズのみ(ただしテキストを含むタブやメニューも対象)、デスクトップの要素を拡大することが可能だ。百聞は一見にしかずということで各設定の結果をご覧いただきたい。なお、デスクトップ解像度は同じだ。

  • アクセシビリティで変更した、テキストサイズ125%のデスクトップ

  • アクセシビリティで変更した、テキストサイズ150%のデスクトップ

現在、正面に設置した4Kのメインディスプレイ以外は100%の解像度、システム全体は125T%のテキストサイズ拡大で利用している。ようやく目をしばしばとさせながら文章を読む必要がなくなった。

本設定を進めて気付いたのが、都度拡大サイズを変更してきたMicrosoft Edge(以下、Edge)のWeb表示である。Edgeは「Ctrl」+「+(プラス)」キーおよび「Ctrl」+「-(マイナス)」キーでWebページの表示サイズを調整できる。

  • ショートカットキーやアドレスバー内のアイコンから表示サイズを変更できる

この表示サイズの調整、アクセスするWebサイトによって異なるので不思議に思って設定項目を確認したところ、「Cookieとサイトのアクセス許可/ズームレベル」に拡大サイズが格納されていた。複数の環境で確認した限りではローカルPCに格納される情報のようだ。

  • 「ズームレベル」の格納情報。拡大サイズは調整できず、設定の削除のみ操作可能

筆者はすべて削除し、ふたたび設定を格納させる方法を選択したが、「外観/フォント」で既定のフォントサイズを変更する方法も併用すると便利だろう。この手の話は個々で大きく異なる部分なので、ユーザー自身が満足する設定値を見つけてほしい。