「ホワイトな職場」が育んだ自由奔放な若者
会社の飲み会で「うっせえわ」を熱唱する、とまではいかなくても、のびのびとした新人さんが増えたな、とは思います。これはとても良いことなのですが、のびのびしすぎてしまうと少し問題です。
どこに出しても恥ずかしくない従業員を育てるのも会社の役割のひとつだったはずです。しかし現代ではどうでしょう。
ある日のことですが「パワハラ事案として報告されるのが怖くて、部下に十分な指導ができない」とボヤいているお客様がいらっしゃいました。若手にとっては十分な指導を受ける場を奪われているともとれます。
あまりにもホワイトな職場を目指した結果、使い物にならない人材を量産してしまうことにならないかと危惧しています。
誰もが"加害者"になりえる時代
今回は「飲みにケーションのあり方の変化と若手社員との上手な付き合い方」についてお話しました。飲み会は会社が従業員のために開いて"あげる"ものから、従業員が会社のために参加して"あげる"ものに変わりました。
いつまでも平成の感覚でパワハラ・アルハラを行っている方は要注意です。パワハラやアルハラだけでなく、セクハラに関しても同じことが言えます。誰もが"加害者"になりえる時代です。利害を裁量する立場にある方は特に注意をしてください。
ただ、悪しき慣習を徹底的に排除しようと心掛け過ぎた結果、低スペック人材を量産していることにならないか、と心配でもあります。Adoの「うっせえわ」を熱唱していたボウヤのことが少し気がかりです。
上司の皆さんは気苦労が絶えないでしょうね。毎日本当にお疲れ様です、と伝えたいです。