英Raspberry Piは4月1日(現地時間)、メモリ価格の高騰を受け、Raspberry Pi 4/ 5に加え、Raspberry Pi 500シリーズやCompute Moduleなど現行主力ラインの広い範囲で価格を引き上げることを発表した。今回の改定は、昨年10月、12月、今年2月に続く値上げである。あわせて、新たに3GBメモリを搭載した「Raspberry Pi 4」を83.75ドルで投入することも明らかにした。

Raspberry Piのように部材コストに占めるメモリの比率が高い製品は、メモリ価格の高騰の影響を受けやすい。同社によると、Raspberry Pi 4/ 5で使用するLPDDR4 DRAMの価格が過去1年で7倍にまで跳ね上がっているという。この深刻なコスト増を吸収しきれず、今回はメモリ4GB以上のRaspberry Pi 4/ 5、Raspberry Pi 500および500+、すべてのCompute Module 4/ 4S/ 5、Compute Module 5 Development Kit、Raspberry Pi AI HAT+ 2などが値上げの対象となった。

値上げ幅は2月の引き上げより大きく、4GBメモリ搭載製品が25ドル、8GBモデルが50ドル、16GBモデルが100ドルである。16GBメモリと256GB SSDを搭載するRaspberry Pi 500+は本体単体、キットともに150ドル引き上げられる。

メモリ容量の大きいモデルほどこれまでの価格上昇幅が大きく、Raspberry Pi 5の16GBモデルの価格は昨年12月、今年2月と今回の値上げで、120ドルから305ドルに上昇した。

一方で、Raspberry Piは「低コストな汎用コンピューティングを提供する」という使命を維持するための努力を続けている。4GBメモリ搭載の「Raspberry Pi 400」は60ドルのまま価格が据え置かれ、Raspberry Pi 4/ 5の1GB/ 2GBモデルも35〜65ドルの価格帯を維持している。また、Raspberry Pi Zero、Zero W、Zero 2 W、Raspberry Pi 1、3、3B+、3A+、Compute Module 1、3+といった製品は今回の値上げ対象外である。

さらに、3GBのメモリを搭載した「Raspberry Pi 4」を83.75ドルでラインナップに追加した。メモリ価格高騰の中でユーザーが必要以上のメモリ容量に費用を払わずに済むよう、細かな選択肢を提供する。

Raspberry Piは、現在の状況を「厳しいが一時的」と位置付けている。メモリ価格が落ち着けば、これまでの値上げ分を元に戻す考えも改めて示した。