米Mozillaは、3月24日(現地時間)にFirefoxの新バージョンとなるWebブラウザ「Firefox 149」をリリースした。Firefox 149は、Firefox 148からいつも通りの4週間でのバージョンアップとなった。Firefox 148では、2026年3月10日にマイナーバージョンアップの148.0.2がリリースされている。148.0.2では、以下の修正が行われた。

  • 詳細設定で検索ハンドオフ動作を無効にしていると、Firefoxホームの検索フィールドに入力された検索がアドレスバーに誤ってリダイレクトされる問題の修正
  • 一部のWebベースのリッチテキストエディタで、太字や斜体などの書式設定が適用されなくなる問題の修正
  • 自動再生がブロックされているにもかかわらず、YouTubeで動画が予期せず自動再生されてしまう問題の修正。この問題は特にスクリーンリーダーを使うユーザーに影響があった
  • たとえば、「margin: auto」と「inset: 0」を使用した場合などで、中央揃えになるはずの絶対位置指定要素が、初期読み込み時に左揃えになってしまう問題の修正
  • タイトルがないページでアドレスバーの「タブに切り替える」候補が空白になる問題の修正
  • NVIDIA製GPUを搭載したWindowsシステムで、ビデオスーパーレゾリューションが有効になっている場合に、ビデオ品質が低下する可能性がある問題の修正

セキュリティ関連の修正は3件。いずれも深刻度は4段階中上から2番目の「High」である。

  • Android版Firefoxのオーディオ/ビデオ再生コンポーネントにおけるヒープバッファオーバーフロー
  • CSS解析および計算コンポーネントにおける同一オリジンポリシーのバイパス
  • Firefox Firefox 148.0.2で修正されたメモリ安全性の問題

今回は、148.0.2からのアップデートとなる。

Firefox 149のインストール

すでに自動アップデートが可能な状況になっているが、ここでは手動でアップデートする方法を説明したい。Firefoxメニューの[ヘルプ]→[Firefoxについて]を開くと更新が自動的に開始される。[再起動してFirefoxを更新]をクリックする(図1)。

  • 図1 Firefox 149へのアップデート

    図1 Firefox 149へのアップデート

アップデート後のFirefox 149は、図2のようになる。

  • 図2 バージョン149にアップデート直後のFirefox

    図2 バージョン149にアップデート直後のFirefox

新規に、Firefox 149をインストールする場合、FirefoxのWebページからインストーラをダウンロードする(図3)。

  • 図3 Firefoxのダウンロードページ

    図3 Firefoxのダウンロードページ

[Firefoxをダウンロード]をクリックし、保存したファイルをダブルクリックして、インストールを開始する(図4)。

  • 図4 Firefox 149のインストール

    図4 Firefox 149のインストール

画面の指示に従い、インストールを進めてほしい。以下では、新機能のいくつかを具体的に見ていこう。

Firefox 149の新機能

では、Firefox 149の新機能を見ていこう。

  • まずは「分割ビュー」である。1つのウィンドウに2つのページを並べて表示できる。これにより、情報の比較、トピックの調査、2つのページを同時に操作することが容易になる。分割表示を作成するには、1つまたは2つのタブを選択し、[分割ビューに追加]または[分割ビューで開く]を選択する。

やってみよう、タブを2つ選択して、[分割ビューで開く]を選ぶ。

  • 図5 [分割ビューで開く]を選択

    図5 [分割ビューで開く]を選択

選択したタブが分割表示される。

  • 図6 分割ビュー

    図6 分割ビュー

また、1つのタブしか選択しなかった場合は、[分割ビューの追加]となり、分割ビューにするタブの候補が表示される。

  • 図7 分割ビューの追加

    図7 分割ビューの追加

  • 無償のVPN機能が実装された。この機能を使えば簡単にプライバシーを保護できる。サインインしてVPNをオンにすると、Firefoxでブラウジング中に安全なプロキシ経由で通信することで、位置情報とIPアドレスを隠すことができる。毎月50GBのデータ容量が保護され、特定のWebサイトごとにVPNのオン/オフを切り替えることも可能。VPN機能は3月24日より、米国、英国、ドイツ、フランスで利用可能となる。
  • SafeBrowsingによって悪質と判定されたWebサイトからの通知を自動的にブロックし、アクセス許可を永久に取り消すようになった。これにより、広告、スパム、フィッシングなどに悪用される、安全でないサイトからのバックグラウンド通知の送信を防ぐ。
  • ツールバーのカスタマイズ機能を使って共有ボタンをツールバーに追加できるようになった。これにより、WindowsまたはmacOSのシステム共有機能を使用して、現在のタブを簡単に共有できる。
  • 図8 ツールバーのカスタマイズ機能

    図8 ツールバーのカスタマイズ機能

  • 住所の自動入力機能は、オーストラリア、インド、イタリア、ポーランド、オーストリアのユーザー向けに有効になった。
  • ボスニア語、ノルウェー語(ブークモール)、セルビア語、タイ語のデバイス内翻訳サポートが新たに追加。クロアチア語の翻訳精度も向上した。

また、デフォルトでは無効となっているが、タブノートも利用可能になった。[設定]→[Firefox Labs]で、有効にすれば利用可能となる。

  • 図9 タブノートを有効化

    図9 タブノートを有効化

セキュリティアップデート

同時に行われたセキュリティアップデートであるが、修正された脆弱性はCVE番号ベース で46件である。深刻度の内訳は、4段階で上から2番目の「High」が19件、4段階で上から3番目の「Moderate」が21件、4段階で上から3番目の「low」が6件となっている。

今回のアップデートは、前回同様、数が多い。すみやかなアップデートをすべきであろう。