信用取引では特殊・高度な注文方法を利用でき、トレードで活用すると便利です。この記事では各証券会社で、どの注文方法を利用できるのか調査しました。具体的な活用シーンも解説しますので、トレードで役立ててみてください。

証券会社別・信用取引で利用できる高度注文

今回はSBIネオトレード証券、SBI証券、楽天証券、松井証券、マネックス証券、三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券)の6社について、対応している高度注文をまとめました。

  • ※2026年3月10日時点の情報をもとに作成

    ※2026年3月10日時点の情報をもとに作成

逆指値を始め、OCOやIFDなどはどの証券会社でもカバーしています。ただし、注文方法の名称が異なる場合があるため、注意しましょう。

特殊注文の意味と活用シーン

信用取引にトライする方に向けて、特殊注文の意味と、どんなシーンで活用できるかを解説します。

逆指値

通常の指値注文は、安くなったら買う、高くなったら売るという注文です。逆指値は、指値とは逆に、安くなったら売る、高くなったら買うという注文方法です。

たとえば「株価が4000円以下に下がったら売り」「6,000円以上になったら買い」といった設定ができます。

逆指値の活用シーンの代表例は、損切りです。想定していた価格とは逆方向に進んでしまったとき、ダメージを減らすために、あらかじめ損切りとして逆指値注文を出しておきます。

信用取引はレバレッジをかけられるため、損切りを設定せずに放置をすると、予期せぬ大損が発生するリスクがあります。最悪の場合は「追証」をかけられ、追加の入金をしなくてはならなくなります。

逆指値注文による損切りの設定は、信用取引では必須です。

OCO

OCOの正式名称は、「One Cancels the Other」です。2つの注文を出しておき、どちらかが成立したらもう一方は自動的にキャンセルされる注文です。

たとえば、ある株を5,000円で買った(新規買い建て)とします。この場合、OCOで以下のような注文を出しておきます。

  • 指値(利益確定): 「5,300円になったら売る」
  • 逆指値(損切り): 「4,900円まで下がったら売る」

この2つをOCO注文で出しておけば、寝ている間や仕事中でも株価が上がれば利益を確保し、下がれば損失を限定するという「出口戦略」を自動で完結できます。

IFD

IFDの意味は「イフ・ダン」であり、新規注文とそれが成立した際の決済注文を一度に発注する方法です。

  • IF(新規注文):最初に執行される注文
  • DONE(決済注文):IFが成立した後に自動で発注する注文

たとえば「4000円で新規買い注文を建て、もし成立したら自動的に4,300円で利益確定する」といった内容です。

IFD注文をセットしておけば、エントリーから決済まで自動化しておけるため、相場を常に監視する必要がありません。日中は仕事などで多忙な投資家に向いています。

DONE側は、利益確定あるいは損切りを設定することになります。どちらかしか選べない点に注意しましょう。

IFDOCO(IFDO)

IFD注文をさらに進化させたのがIFDOCO注文で、IFDOと呼ばれることもあります。新規注文、利益確定、損切りの3つを同時にセットで注文可能です。

たとえば「3,000円での株の購入が成立した場合、3,300円になったら利益確定、2,900円になったら損切り」といった注文を出せます。利益確定と損切りのどちらかが成立すれば、片方は自動的にキャンセルされます。

IFDOCO注文は、リスク管理や利益確定の取りこぼしの防止が一度にでき、感情に左右されずにトレードできるのがメリットです。ただし、証券会社によって対応していないケースもあるため注意しましょう。