全国各地でクマの出没が増加するに伴い、それらの目撃情報を地図にプロットして見られるようにしたマップサービスが多数登場している。
もっとも、秋田県が提供する「クマダス」のように自治体発のサービスは、カバー範囲は特定の都道府県に限られるため、地元で暮らす人にとっては有用でも、複数の自治体を移動するような場合は、むしろ情報の見落としにつながりかねない。
こうしたこともあってか、最近相次いで登場しているのが、各自治体が発表しているクマ出没情報やSNSなどでの目撃情報をひとつに集約し、地域を横断しつつ見られるようにしたマップサービスだ。
他地域から訪れ、広範囲にわたって移動する人にとっても便利に使えるこれらのサービスのうち、今回はユーザ登録不要で利用でき、またスマホでの閲覧にも対応した3つのサービスを紹介する。
47都道府県のクマ出没情報を表示する「FASTBEAR」
「FASTBEAR」は、全国47都道府県を対象に、熊にまつわる警察・自治体の公式発表やニュースをAIが自動収集し、ダッシュボードに反映してくれるサービス。
デフォルトでは直近1週間、最大で直近1カ月の出没情報をマップ上に表示し、クリックすればより詳しい状況を教えてくれる。別ページに遷移せずポップアップで教えてくれるので多くの情報を閲覧する場合も手間がかからないのが強み。マップを広域表示に切り替えるとヒートマップ表示も利用できる。英語・中国語・韓国語での案内にも対応している。
3D地形図&多国語対応の「日本くま出没マップ」(くまマップ)
「日本くま出没マップ(くまマップ)」は、デフォルトでは過去30日分の熊の出没情報を地図上に表示しており、クリックすることでより詳細な日時や状況、熊の種類や数、さらに情報ソースが別ページに表示される。
情報ソースは都道府県環境保全部門の公式報告、ニュースRSSフィード、地域住民や登山者からのコミュニティ報告の3つで、前2つについては1日2回更新される。マップはデフォルトで3D表示になっているため、地形と合わせて出没状況をイメージしやすい。英語や中国語・韓国語など6言語での表示にも対応する。
痕跡など種類別にクマ情報を絞り込める「くまっぷ」
「くまっぷ」は、熊の目撃情報のほか、痕跡、被害(人身以外)、人身被害といった種類別に情報を表示できる。年月や日付単位で絞り込めるが、デフォルトでは年となっているため古い情報まで表示される点は注意が必要。
外部とのAPI連携が売りで自治体発表の情報との連携も行われているようだが、現時点では前述の2サービスに比べ個人による目撃情報の投稿・閲覧に主眼が置かれている印象。ヒートマップ機能も備えるほか、目撃情報をタイムラプス再生する機能も用意されている。表示言語を切り替える機能はない。





