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「レクサスも豪邸も、全部見栄でした」…年収3000万円のエリート医師が、収益がなくなって直面する"老後破綻の現実"

DEC. 27, 2025 17:30
Text : 西脇章太
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まず投資で増やす前にやるべきこと

では、具体的にどのように対策すればよいのか。「とりあえず投資で増やそう」と考える人もいるかもしれないが、鳥海氏は「投資の前に、まずは足元を固めることが大切です」と話す。

「穴の空いたバケツに水を注いでも、なかなか水は貯まりませんよね。家計の収支が定まらないままNISAやiDeCoを始めるのは、それに近い状態かもしれません。まずは家計全体を把握し、バケツの穴を塞ぐのが先決です。意外かもしれませんが、高収入世帯ほど、入ってくる額が大きいために、細かい支出の把握が後回しになっていることがあるんです」(鳥海氏)

バケツの穴を塞ぐといっても、食費を数千円削るような細かい節約は、労力の割に効果を感じにくい。そこでまず見直すべきは、保険料や車、サブスクリプションなどの「固定費」だ。

「お付き合いで加入した保険や、使用頻度の低いサービスの利用料などを見直すだけでも効果的です。高収入層の方は『これくらいなら払える』と、あまり気にせず契約されているケースもあるので、ここを整理するだけで、月に数万円単位のお金が浮くこともあります」(鳥海氏)

「こだわり」を整理した人から、老後安泰になる

さらに鳥海氏は、生活の質を落とさずに支出を最適化する、ある「思考の転換」を提案する。それは、楽しみをゼロにするのではなく、「頻度と優先順位を調整する」というやり方だ。 「すべての贅沢や楽しみを我慢する必要はありません。ただ、『習慣でなんとなく使っているお金』については、一度見直してみる価値があります。例えば、記念日や接待で使うような高級店を日常的に利用していないか。あるいは、すぐに飲むわけでもない高級ワインを惰性で買い続けていないか。

こうした出費を削るだけでも、満足度はさほど変わらずに支出を抑えることができます。感情や勢いに任せるのではなく、自分の中でルールを決めてお金をコントロールすることが大切なのです」(鳥海氏)

続けて、鳥海氏は「何より重要なのが、家庭内での『情報の共有』です」と強調する。財布が別々でも構わないが、少なくとも「家全体でどれくらいの資産があり、将来どうしていきたいか」のビジョンは共有しておくべきだ。

「お互いに『相手が貯めているだろう』と思っていたら、蓋を開けてみて驚いた、という事態は避けたいですよね。 資産形成において、実は『稼ぐ力』と同じくらい『守る力』が重要なんです。いくら年収が高くても、守る仕組みが弱ければ資産は残りづらい。逆に年収が平均的でも、守る力がしっかりしていれば老後は安泰です。 今の生活スタイルやこだわりを少し整理して、身の丈に合ったサイズに調整できるか。そこが分かれ道になると思います」(鳥海氏)

「ボーナスがあるから」「高収入だから」──その余裕こそが、将来のリスクを見えにくくしているのかもしれない。

冬のボーナスが出た人も、今の収入に慣れている人も、将来を見据えて家計のバランスを今一度、冷静に見つめ直してみてはどうだろうか。


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※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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