米Microsoftは12月17日(現地時間)、描画APIのDirectX 12が10周年を迎えたことを開発者ブログで祝福した。これまでの機能追加について触れられている。
DirectX 12は、GDC 2014で発表されてから2015年に初めて提供が開始されたWindows環境向けの描画API。Windows 10のデスクトップ描画に加え、『Ashes of the Singularity』などが最初期の採用タイトルとして導入したが、前バージョンのDirectX 11が広く受け入れられていたほか、当時のハードウェアにDirectX 12はまだややヘビーだったこともあって採用タイトルは多くなかった。10周年を祝う公式ブログでも2018年からその歩みが振り返られている。
中でも、Microsoftはライフサイクルの中で、DirectX 12をDirectX 12 Ultimateとして強化した。NVIDIAがRTX 20シリーズで初めてAI機能を実現し、RTコアの統合でリアルタイムレイトレーシング機能を搭載。DirectX Raytracingを定義したことで様々なゲームでレイトレ描画の一般化も進んだことに加え、DirectX 12 Ultimateではレンダリングパイプラインの刷新でゲームの品質・性能が大幅に引き上げられたという。
さらに、Xboxに先行して搭載していたデータの読み込み機能「DirectStorage」も導入。「Work Graphs」によってGPUのスケジューリングをCPUから開放し、GPUベンダー各社の超解像機能を一元管理する「AutoSR」も展開中。加えて今後導入が見込まれる新機能には、「Cooperative Vectors」がある。NVIDIAがRTX 50の展開時に「ニューラルレンダリング」として発表した最新技術で、極めて忠実度の高いレンダリングを推論性能を活用して行うというもの。
DirectX12の新機能はOSのアップデートサイクルから分離することに成功しており、開発者はゲームへの導入をAgility SDKを活用して行うことが可能。内包されるShader Model 6.9ではOMM (Opacity Micromaps) 、SER (Shader Execution Reordering) などNVIDIAが提唱していた最新技術が導入され、AI向けの行列計算機能も強化される。
