米NVIDIAは12月2日(現地時間)、Linux環境向けドライバにおけるベータ版「590.44.01」を公開した。GeForce GTX 1080などで採用されてきたNVIDIA Pascalアーキテクチャがサポートから外れている。

  • NVIDIA、Linux向けベータ版ドライバ「590.44.01」を公開。Pascal世代がついにサポート対象外に

    NVIDIA、Linux向けベータ版ドライバ「590.44.01」を公開。Pascal世代がついにサポート対象外に

NVIDIAが提供するドライバ「590.xx」において、これまで長年にわたってサポートされてきたNVIDIA Maxwell / Pascalアーキテクチャのサポートが行われなくなったという内容。同社は今年7月、開発者向けフォーラムの中で、ドライバ「580.xx」シリーズがMaxwell、Pascal、およびVoltaをサポートする最後のドライバになると説明。次いで対象のレガシー製品向けドライバの提供は2025年10月に終了し、以降は四半期に一度のセキュリティアップデートのみを展開すると明らかにしていた。

今回、Windows向けに先行する形で公開されたLinux向けドライバにおいて、予告通りNVIDIA Maxwell / Pascalアーキテクチャ採用製品への対応を終了した。複数の改善・修正が図られている。

  • サポート対象の Wayland バージョンの最小要件を 1.20 に引き上げた。
  • Wayland 環境において、nvidia-settings コントロールパネル内の「PowerMizer 優先モード」ドロップダウンメニューが正常に動作しない不具合を修正した。
  • サポート対象の glibc バージョンの最小要件を 2.27 に引き上げた。
  • Vulkan スワップチェーンの再作成パフォーマンスを改善した。これにより、Vulkan アプリケーションウィンドウのサイズ変更時に発生するカクつき現象を軽減できる。
  • サポート対象の X.Org xserver バージョンの最小要件を 1.17 に引き上げた。(ビデオドライバ ABI バージョン 19)。
  • Samsung Odyssey Neo G9 などの一部モニターにおいて、ドット密度(DPI)値が誤って報告される不具合を修正した。
  • Venus VirtIO 仮想 GPU 環境で Vulkan アプリケーションが動作しない原因となっていた複数の問題を解消した。
  • PREEMPT_RT カーネル環境において、システムがフリーズする可能性があった不具合を修正した。

なお、現在幅広い環境でWindows 11の更新プログラム「KB5066835」を適用した後、ゲーム性能が低下するという報告が海外を中心に行われている。NVIDIAは現行最新版「581.80」に先駆けて「Hotfix 581.94」を公開し、Windows Updateに起因する性能低下に対処したとしている。