米Mozillaは、11月11日(現地時間)にWebブラウザFirefoxの新バージョンとなる「Firefox 145」をリリースした。Firefox 145は、いつも通りFirefox 144から4週間でのバージョンアップとなった。Firefox 144では、2025年10月26日にマイナーバージョンアップの144.0.2ががリリースされている。144.0.2では、以下の修正が行われた。
- about:settingsの利用可能なロケールのリストに、ダウンロードされたロケールや現在サポートされているロケールよりも多くのロケールが含まれていた問題の修正
- キーボードから統合検索ドロップダウンを開く際に一貫性が失われていた問題の修正。ドロップダウンが正しく展開され、キーボードでから検索エンジンを選択可能に
- Microsoft OneDriveのフォトアプリ「おすすめ」ページで、写真コレクションの読み込みに失敗し、灰色の画面が表示される問題の修正
- Windows版:Avastまたはその他のセキュリティソフトウェアがインストールされていると起動時にクラッシュする問題の修正
- macOS版:アプリを切り替えた後に絵文字ピッカーのショートカットとメニュー エントリが機能しなくなる問題の修正
- macOS版:Firefoxからプレビューなどのサードパーティ製アプリに画像をドラッグすると失敗、予期しない動作をりする問題の修正
- macOS版:macOS 26 (Tahoe) で、システムの負荷が高くなると発生するパフォーマンスやビデオ再生の問題を修正
- macOS版:macOS 26 (Tahoe) で、ブックマークフォルダーにループまたは自身への繰り返し参照が含まれている場合に、ブラウザがハングする可能性がある問題を修正
また、セキュリティ対悪として、
- 侵害された子プロセスによって、WebGPU内部で解放後メモリは発生する
深刻度は「High」である。今回は、144.0.2からのアップデートとなる。
Firefox 145のインストール
すでに自動アップデートが可能な状況になっているが、ここでは手動でアップデートする方法を説明したい。Firefoxメニューの[ヘルプ]→[Firefoxについて]を開くと更新が自動的に開始される。[再起動してFirefoxを更新]をクリックする(図1)。
アップデート後のFirefox 145は、図2のようになる。
新規に、Firefox 145をインストールする場合、FirefoxのWebページからインストーラをダウンロードする(図3)。
[Firefoxをダウンロード]をクリックし、保存したファイルをダブルクリックして、インストールを開始する(図4)。
画面の指示に従い、インストールを進めてほしい。以下では、新機能のいくつかを具体的に見ていこう。
Firefox 145の新機能
では、Firefox 145の新機能を見ていこう。
- PDFビューワーで、コメントを追加、編集、削除して、PDFに独自のメモ(要約、質問、タスクなど)を作成可能に。表示したPDFのテキストをドラッグし、クリックする。コンテキストメニューが表示されるので、[選択範囲にコメントを追加]を選択する。
コメント入力用のダイアログが表示され、自由にコメントを追加できる。
コメントを追加してテキストは、マーキングされ、サイドバーの[コメントを編集]ボタンから自由に選択、編集可能となる。
- フィンガープリンティング対策が強化され、プライベートブラウジングと強化型トラッキング防止の[厳格]モードで有効に
- グループに含まれるタブを確認したい場合は、タブグループ名にマウスポインターをフォーカスすると、グループを開かずにグループ内のタブのプレビューが表示される
- 保存したパスワードをサイドバーのパスワードマネージャーから直接、管理可能に。新しいタブやウィンドウを開く必要がなく、現在開いているページから移動せずに、よりすばやくログインできる
- 選択部分のリンクをコンテキストメニューの[選択部分へのリンクをコピー]を選択すると、特定の選択項目を選択してリンクをコピーすることで、ページの任意のセクションを他のユーザーと共有できるように
- 翻訳機能では、スクリプト方向が異なる言語間で翻訳する際のエクスペリエンスが向上
- デスクトップの新規タブでは、ブランドにインスピレーションを得た新しい壁紙が、ライトモードとダークモードの両方で利用可能に
- 新しい[アクティブなタブの横にアプリからのリンクを開く]設定を使用すると、他のアプリケーションからのリンクをタブストリップの最後ではなく、アクティブなタブの横に開くことができる
- 強化されたバウンストラッキング保護のステートレスモードがETP Strictでデフォルトで有効に。リダイレクトによる高度なトラッキング機能をブロックする
- Windows版:Firefoxを起動するためのデスクトップショートカットが、デスクトップランチャーに置き換えられた。デスクトップランチャーは、Firefoxがインストールされている場合は、Firefoxを起動する小さなプログラムとなる。インストールされていない場合はFirefoxのインストールを促すメッセージが表示される。これにより、新しいWindowsデバイスを購入したFirefoxユーザーにとって、Firefoxがデフォルトでインストールされない場合でも、容易にインストールできるように
- 2bit版Linuxのサポートを終了
- 水平タブを垂直タブの外観に合わせて変更。少し丸みを帯びたデザインに
これらの新機能はプログレッシブロールアウトであり、段階的に提供範囲が拡大されることもある。現時点で利用できない可能性もある。
セキュリティアップデート
同時に行われたセキュリティアップデートであるが、修正された脆弱性はCVE番号ベースで14件である。深刻度の内訳は、4段階で上から2番目の「High」が9件、4段階で上から3番目の「Moderate」が6件、4段階で上から4番目の「Low」が1件となっている。
「High」では、
- グラフィックス:WebGPUコンポーネントの境界条件の不正(2件)
- グラフィックスコンポーネントの競合状態
- グラフィックス:WebGPUコンポーネントの境界条件が正しくないため、サンドボックスから脱出できない(2件)
- JavaScript:WebAssemblyコンポーネントの境界条件の不正
- JavaScriptエンジンにおけるJITのミスコンパイル: JIT コンポーネント
- グラフィックス:WebGPUコンポーネントの境界条件の不正
- Firefox 145、Thunderbird 145で修正されたメモリ安全性の問題
が対応された。すみやかなアップデートをすべきであろう。




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