Samsungのハイエンドスマートフォン「Galaxy S25」シリーズが発表されました。Androidスマートフォン最大手のSamsungによる、今年を占う最初の製品として注目です。今回、日本でも同時発表された新製品にいち早く触れることができましたので、そのファーストインプレッションをお届けします。
コンパクトになりカメラも強化された「Galaxy S25 Ultra」
「Galaxy S25」シリーズは、無印の「Galaxy S25」と最上位機種の「Galaxy S25 Ultra」が登場。ハードウェア面よりも、AI性能をさらに重視しているのが特徴となります。
とはいえ、まずはハードウェアからチェックしましょう。「Galaxy S25」は、本体サイズが約H147×W71×D7.2mmで約162gと、比較的コンパクトで軽量。画面サイズは6.2型です。
それに対して「Galaxy S25 Ultra」は本体サイズが約H163×W78×D8.2mm、重量は約218g、画面サイズは6.9型という大ぶりなボディです。その分、大画面を生かしたコンテンツ視聴などに向いているほか、従来通りSペンを内蔵可能で、ペンでの手書き入力もサポートします。
「S25」はフラットなボディに四隅のRが大きめの柔らかい印象。「S25 Ultra」はRが小さくシャープな印象ですが、どちらもディスプレイがフラットでデザインが共通化されました。「S24 Ultra」はディスプレイと背面の側面がカーブしていて四隅が鋭角のデザインだったので、かなり印象が変わっています。
側面がフラットになったところ以外は、基本的にデザインは踏襲されています。背面の縦に並ぶカメラ、底面左側に内蔵されたSペンなども変わりません。とはいえ、やはりフラットになったのは大きな違いに感じます。
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「Galaxy S24 Ultra」の側面。これと比較すると、「S25 Ultra」ではカーブしていたエッジがフラットになったのが分かります
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「Galaxy S24 Ultra」の底面。ここを見ても、側面はカーブしています
スペック面では、「S24」と「S25」の比較では、わずかに薄くなりましたがほとんど差はありません。それに対して「S24 Ultra」と「S25 Ultra」では、画面サイズが6.8型から6.9型へわずかながら大型化。それでも幅が79mmから78mmとなり、厚みが8.6mmから8.2mmへと薄型化しています。重さも233gから218gに軽量化しました。
ハードウェア面ではカメラもポイントです。「S25」では、メインが5,000万画素、超広角が1,200万画素、望遠カメラが1,000万画素なのでスペックは変わっていないようです。「S25 Ultra」は、メインが2億画素、超広角が5,000万画素、望遠(光学3倍)が1,000万画素、そして望遠(光学5倍)が約5,000万画素。前モデルでは望遠(光学5倍)が1200万画素だったので、望遠側がピクセルビニングに対応して高画質化が期待できます。
カメラ機能では画像処理エンジンのProVisual Engineが強化されたことで、ナイトグラフィービデオでこれまで以上にノイズが低減され、動く被写体がより高画質に描写できるようになったとしています。
編集機能では、動画編集でもAI機能を搭載。AIボタンを押すと動画内の音を分析して音声や風切り音、ノイズを検出して個別に除去できる「オーディオ消しゴム」に対応。また「Galaxy Log」に対応して、独自LUTを適用して撮影できるようになりました。
SoCはSnapdragon 8 Elite for Galaxy。NPUで40%、GPUで30%などの性能向上が図られており、最も強力なチップセットと同社ではアピールしています。メモリは「S25」「S25 Ultra」ともに12GBとアップ。ストレージは256GB/512GB/1TB(1TBは「S25 Ultra」のみ)。
OSとしてはAndroid 15を搭載しますが、独自UIとして最新のOne UI 7を採用。同社では次世代のGalaxy AI体験を提供する、としています。UI面ではアイコンのデザインが変更されており、より現代的なデザインになったようです。