米OpenAIがホリデーイベント「12 Days of OpenAI」を12月5日(米国時間)から実施する。12日間、1日に一つずつ、何かを発表またはデモを披露する。CEOのサム・アルトマン氏がNew York Times主催のDealBookカンファレンスで明らかにした。
「12 Days of OpenAI」は、欧米でクリスマスイベントとして親しまれている「アドベントカレンダー」に着想を得たホリデーシーズンイベントである。アドベントカレンダーは、日付が記された箱やポケットにお菓子や小さなプレゼントを入れ、毎日1つずつ開けながらクリスマスを待つ習慣である。本来は子供向けの伝統であるが、近年では企業がマーケティング手法として活用する例が増加している。
OpenAIはXに「12日間、12のライブストリーミング、大小さまざまな新しいことがたくさん」と投稿している。各プレゼントの公開は、ウイークデーの午前10時(太平洋時間、日本時間:午前3時)に行われる予定である。
12 days.
— OpenAI (@OpenAI) December 4, 2024
12 livestreams.
A bunch of new things, big and small.
12 Days of OpenAI starts tomorrow.
この投稿を受け、ソーシャルメディア上ではプレゼントの「ウイッシュリスト」が多数投稿され、OpenAI社員がそれらにヒントを提供するなど、盛り上がりを見せている。The Vergeは、「12 Days of OpenAI」に精通する情報筋の話として、動画生成AI「Sora」の一般向けリリースと新しい推論モデルが含まれる可能性があると報じた。また、ChatGPTアプリの音声モードのボタンを雪の結晶に置き変えるコードの存在が報告されており、クリスマス向けの音声の追加も予想されている。
アルトマン氏によれば、CHatGPTの週間アクティブユーザーが3億人を超えた。今年8月に2億人突破が報告されたばかりであり、成長のスピードが顕著である。この急成長の要因には、AI検索機能や、文書やコードを編集しやすくする「Canvas」といった新機能の追加が挙げられる。