ソニーは8月29日、フルサイズ対応の中望遠レンズ「FE 85mm F1.4 GM II」を発表した。従来モデルよりも解像感やボケ描写など光学性能を引き上げつつ、レンズを小型軽量化した。オートフォーカスや動体追従性能も引き上げつつ、AF駆動音を抑えて動画撮影でも不満なく使えるようにした。
価格はオープンで、予想実売価格は30万円前後。発売は9月20日。
2016年に登場した「FE 85mm F1.4 GM」の後継モデル。光学設計を一新して解像感やコントラストを高めつつ、輪線ボケの抑制や色付きの抑制などでボケの表現もより自然に改良した。
AF性能も高めた。AFの速度を最大3倍に高速化しつつ、被写体へのAF追従性能を最大7倍に向上。α9 IIIでは最大120コマ/秒の高速撮影に対応した。AFの駆動にはXDリニアモーターを採用し、AF時の静粛性を高めた。
本体は、従来モデルよりも20%の軽量化(820g→642gに軽量化)や13%の小型化を図った。マウント側を従来よりも細身に仕上げたことで、カメラのグリップとのすき間が広くなってホールドしやすくなった。フィルター径は従来モデルと同じ77mm。
最大撮影倍率は0.11倍(AF)/0.12倍(MF)、最短撮影距離は0.85m(AF)/0.80m(MF)。大きさは84.7×107.3mm、重さは642g。