米Microsoftは8月21日(現地時間)、Copilot+ PC向けのWindows 11の新機能「リコール(Recall)」のプレビューを10月にWindows Insiderプログラムで開始すると発表した。
リコールは、MicrosoftがCopilot+ PCを発表した際に、そのAI性能で実現する新機能として紹介されたものである。PCのアクティブなスクリーンのスナップショットを定期的に記録し、デバイス内のAI機能を用いて分析する。ユーザーは、ビジュアルタイムラインを遡ったり、自然な言葉で質問することで、アプリや文書、Webサイトなどを横断して、過去に扱ったコンテンツをこれまでより容易に見つけ出すことができる。
発表当初、リコールはプレビューエクスペリエンスとしてCopilot+ PCとともに提供される予定であった。しかし、Copilot+ PC発売前に、リコールが情報漏洩を引き起こす可能性がセキュリティ専門家から指摘された。安全性に対する懸念の広がりを受けて、Microsoftは展開を延期。まずWindows Insiderプログラムを通じてテストし、Insider参加者からフィードバックを収集するプロセスに変更した。
6月13日にWindows Insiderプログラムへの移行を発表した時点では、最初のプレビューを「数週間以内」にリリースするとしていた。しかし、10月のリリースとなると、対策に3カ月以上が費やされることになる。Microsoftは更新した公式ブログで「セキュリティは常に最優先事項である」と述べており、10月にWindows Insider向けに提供を開始する際に、ブログを通じて詳細を公開する予定を示している。