個人ブログのURLやSNSアカウントなどの連絡先をひとつのページにまとめておける、プロフィールサイトがあらためて脚光を浴びつつある。

サービス自体は古くから存在したが、この1~2年はX(旧Twitter)のドタバタで複数のSNSを掛け持ちするユーザも増え、SNSの自己紹介欄だけでは記載が収まらなくなったことが、要因として大きいだろう。

今回、こうしたプロフィールサイトを作成できるサービスについて、基本機能は無料で使えること、また機能およびデザインがビジネスユースにも耐えられることを条件に、4つのサービスを紹介する。

Linktree(リンクツリー)

「Linktree」は、海外では名の知れたプロフサイト。洗練されたデザインが売りで、SNSは独自のアイコンを貼り付けられるほか、SNSごとのミニアイコンも配置できるなど自由度は高く、機能の豊富さも突出している。

無料版ではリンクは3個まで、さらにフォントやテーマ、ボタンについても制限があるので、本格的に使うならば月9ドルの有料版の契約は必須。また設定画面も含めてすべて英語ゆえ、今回紹介する中ではハードルはやや高い印象だ。

  • 「Linktree」で作成したプロフページの例

  • 「Linktree」のリンク追加画面

  • 「Linktree」のテンプレート選択画面

lit.link(リットリンク)

「lit.link」は国産のプロフサイト。SNSは独自のアイコンを貼り付けられるほか、SNSごとのミニアイコンも用意される。URL以外にメールアドレスの貼り付けにも対応。

テンプレートも豊富だが、プリセットされているSNSは配信者向けが多く、FacebookやLinkedInなどビジネス色が強いSNS、またBlueskyやThreadsなど新興SNSは自前でURLを貼り付ける必要がある。登録はLINEアカウントまたはメールアドレスで、後者の場合は一部機能が制限される。

  • 「lit.link」で作成したプロフページの例

  • 「lit.link」のリンク追加画面

  • 「lit.link」のテンプレート選択画面

aboutme(アバウトミー)

「aboutme」は国産のプロフサイト。SNSを模したデザインで、URL以外に画像を貼り付けたり、イベントの開催予定などスケジュールを掲載したりと、ビジネス系の告知に便利な設計。リンクはURL以外にメールアドレスの貼り付けにも対応しており、独自のアイコンも設定できる。

他サービスのようなポップなテンプレートはなく、テーマカラーの組み合わせで見せる仕組みで、それゆえ全体的に上品なイメージが特徴だ。登録にはGoogleアカウントが必須。

  • 「aboutme」で作成したプロフページの例

  • 「aboutme」のリンク追加画面

  • 「aboutme」の編集画面

プロフリ

「プロフリ」は国産のプロフサイト。表示名はユーザIDのみで、名前やハンドルネームを表示できないなど、SNSの自己紹介欄が足りない場合の補助ツールとしての利用に特化した設計。

テンプレートは豊富で、リンクは最大50個まで貼り付けられるが、メールアドレスや電話番号は貼り付けられず、SNSごとのサムネイルの表示にも非対応。なおメールアドレスとユーザIDは登録後は変更できず、一旦退会しての再登録が必要になる。

  • 「プロフリ」で作成したプロフページの例

  • 「プロフリ」のリンク追加画面

  • 「プロフリ」のテンプレート選択画面