米AMDは7月29日(現地時間)、フレーム生成機能「AMD Fluid Motion Frames(AFMF)」における新バージョン「AMD Fluid Motion Frames 2」を発表した。すでにテクニカルプレビューではあるが対応ドライバがリリースされており、サポートされているハードウェアで試すことが可能だ。

  • フレーム生成機能「AMD AFMF2」発表 - ネックだった遅延が最大28%減少、ボーダレスウィンドウも対応へ

AMDはゲーム側に統合するフレーム生成機能として「AMD FSR FG」を展開しており、ドライバ側に統合するフレーム生成機能として「AMD Fluid Motion Frames(AFMF)」を展開している。AFMFはゲーム側の対応を必要としない点が特徴だったが、これまで利用できたバージョンでは描画にかかるフレームタイムが大きく、ネイティブな描画と比較して描画遅延が大きかった。今回発表された「AMD Fluid Motion Frames 2」では、このネックだった描画の遅延が抑制されている点が特徴。

  • AFMF2起動時、サイバーパンク2077の描画遅延は最大28%も減少

  • 内蔵グラフィックスでの描画遅延も小さくなった

また、フルスクリーン描画でしか利用できなかった前バージョンから進化してボーダレスウィンドウにも対応。さらにDirectXのゲームでしか使えなかったところがOpneGLやVulkanもサポートし、AMD Radeon Chillのようなドライバ独自機能との相互運用性も高められているという。

AMD Fluid Motion Frames 2は、RDNA 2やRDNA 3アーキテクチャのGPUで広く利用可能。すでにテクニカルプレビュー対応ドライバが公開されており、今年の第4四半期には正規ブランチでのリリースを予定しているという。なお、導入前にはドライバのクリーンアンインストールが推奨されているほか、潜在的な問題やバグが存在する可能性についても通知されている。