ドワンゴは、「ニコニコ」を中心としたサービス群を標的として、ランサムウェアを含む大規模なサイバー攻撃を受けたことについて、外部漏洩の可能性が高いと認識した情報の種類を追加で発表した。

  • ニコニコ情報漏洩

新たに、N中等部・N高等学校・S高等学校の在校生・卒業生・保護者のうち、一部の個人情報を追加。発表済みのクリエイターの個人情報などとあわせて、漏洩が確認された情報は以下の通り。

【社外情報】
・N中等部・N高等学校・S高等学校の在校生・卒業生・保護者のうち、一部の個人情報
・同社が取引する一部のクリエイター、個人事業主および法人との契約書
・楽曲収益化サービス(NRC)を利用している一部のクリエイターの個人情報
・一部の元従業員が運営する会社の情報

【社内情報】
・全従業員の個人情報(契約社員、派遣社員、アルバイト、一部の退職者含む)
・関係会社の一部従業員の個人情報
・法務関連をはじめとした社内文書

そうしたなか、犯人から公開された流出データを取得し、匿名掲示板やSNSで拡散している人たちがいることについて、「他者の個人情報を発信する行為は、その行為自体が罪となる可能性もあります。また、そのような行為は、さらに情報流出の被害を拡大させ、多くの方々の事業や生活をおびやかし、今後類似の犯罪が増大する下地を生み出してしまいます。絶対に止めてください」と注意喚起したうえで、「ドワンゴとしては、流出した情報によって、クリエイター様や取引先様・関係者様が二次被害を受けてしまう可能性をできるだけ減らしたいと思っています。弁護士と協力し、悪質な情報拡散を行っている人には法的措置を行います」と警告した。

7月5日には、改めて漏洩情報の拡散行為に対して警告。「現在、匿名掲示板やSNSなどで、当該組織が公開したものとして、情報を拡散する行為が確認されています。他者の個人情報を不正に発信する行為は、その行為自体が法的に罰せられる可能性があります。さらに、そのような行為は情報漏洩の被害を拡大させ、多くの方々の生活や事業活動に重大な影響を及ぼすだけでなく、今後の類似犯罪の増加を招く恐れがあります。これらの行為は絶対におやめください」としたうえで、「こうした不正行為に対して、断固とした姿勢で臨み、厳正な対応を行う所存です。本事案によるクリエイターの皆様、お取引先の皆様、角川ドワンゴ学園の在校生・卒業生・保護者の皆様、関係者の皆様、当社従業員の二次被害を最小限に抑え、プライバシー保護のために全力を尽くしてまいります。弁護士と連携し、悪質な情報拡散を行う者には、法的措置を徹底的に講じます」と強く注意した。