米SpaceXが衛星ブロードバンドサービス「Starlink」の新キット「Starlink MINI」の提供を開始した。アンテナがWi-Fi 5(802.11a/b/g/n/ac)対応のルーター機能を内蔵しており、一式をバックパックに入れて持ち歩けるほどコンパクトである。現在Starlinkがよく利用されている国・地域において招待制で限定的に提供されており、時間をかけて提供市場を拡大していく計画である(具体的なスケジュールは未定)。

Starlink MINIはアンテナのサイズが430×334×79mm、重量が1100g(キックスタンド込みで1160g)。平均消費電力は25〜40W。標準キットのアンテナ(平均消費電力: 50〜75W)の半分程度である。最大128台のデバイスを接続できる。

MINIキットの初期費用は599ドル。標準キットより100ドル高いが、MINIはWi-Fiルーター機能を内蔵している。サービスは提供する国・地域によって異なり、米国では現在、住宅向けプランを契約しているユーザー向けのモバイルオプションとなっている。料金はレジデンシャル・プラン(月額120ドル)にRoamサービス(月額30ドル)が追加される。Roamサービスには50GB/月のモバイルデータが含まれ、さらに1GBあたり1ドルで購入できるオプションがある。コロンビア、エルサルバドル、グアテマラ、パナマでは、MINIサービスまたはモバイルサービスとして契約できる。