ファッショナブルなスクエアデザインのファーウェイ「FIT」シリーズ。その最新モデル「WATCH FIT 3」が2024年5月22日に発売されました。

このスマートウォッチの大きな特徴はカロリー管理機能が付いていること。常にダイエットを意識している筆者は、早速、メーカーに実機を借りて使ってみました。

  • 「FIT 3」ブラック(フルオロエラストマーベルト)。販売価格は23,980円前後

快適な装着感。新たにクラウンが付いて機能性も向上

まず「FIT 3」の見た目について。前モデルは約H46×W33.5mmと縦長だったのですが、本モデルは約H43.2×W36.3mmと、正方形に近いサイズになりました。

ベゼルが細くなり、ディスプレイは1.74インチから約1.82インチへと大型化。厚さは10.8mmから約9.9mmへと薄くなり、重さは変わらず約26g(ベルト含まず)と快適な装着感です。

前モデルにはなかったクラウン(リューズ)が追加されたことで、操作性も向上しました。クラウンにタッチすることでさまざまな機能が表示され、目的の機能に素早くアクセスできます。しかも回転させることでアイコンが大きくなり、機能の名前が表示されるところもわかりやすいです。

  • メニュー画面

  • クラウン(赤丸の部分)を回転させることでアプリ表示が大きくなり、アプリ名称が表示される

  • アプリ表示を最小にすると全アプリが一覧できる

ラインナップは全5種類。フルオロエラストマーベルトのブラック、ピンク、ホワイトの3色と、グレーのナイロンベルト、EC限定販売のホワイトのレザーベルトになります。

  • 「FIT 3」のラインナップ(HUAWEI JAPAN 新製品発表会より)。中央3つがフルオロエラストマーベルト、左がナイロンベルト、右がレザーベルト

「FIT 3」シリーズのラインナップ

  • フルオロエラストマーベルト:ブラック、ピンク、ホワイト(23,980円)
  • ナイロンベルト:グレー(25,080円)
  • レザーベルト:ホワイト(25,080円)

付け替え用の「Quicklink ベルト」も6月13日から販売開始。普段はレザーベルトで、スポーツの時はフルオロエラストマーベルトに付け替えるなど、イメージチェンジができるようになりました。ベルトの取り外しは内側のボタンをプッシュするだけと簡単です。

  • 装着部分のボタンを押し込むことで簡単にベルトの着脱ができる

付け替え用ベルトラインナップ

  • フルオロエラストマーベルト:ブラック、ピンク、ホワイト(3,960円)
  • ナイロンベルト:グレー(5,060円)
  • レザーベルト:ホワイト(5,060円)

本体カラーと合わせたクラウンや、フルオロエラストマーベルトのホワイトとナイロンベルトの赤のクラウンなど、とてもスタイリッシュなデザインでステキです。ただ、Apple Watchに似てきたなーと感じているのは筆者だけではないはず……。

進化したカロリー管理機能がダイエットの心強いパートナーに

「FIT 3」には「HUAWEI Health」アプリと組み合わせて摂取/消費カロリーを記録できるカロリー管理機能が搭載されています。

この気になるカロリー管理機能は独自の「ボディメイカー」アプリを使い、無理なく理想の体型(体重)を目指せるようになっています。

消費したカロリーは常にウォッチで自動計測。それに対して摂取した食品やメニューのカロリーは「HUAWEI Health」アプリから入力するのですが、これまでは自分で摂取カロリーを調べて数値を入力する必要がありました。

今回「FIT 3」のリリースに合わせて、食品やメニューの記録が10万項目のデータベースから選択できるようになり、とても便利になりました。メニュー名などを検索することで該当の料理と消費カロリーがヒットするので、その項目を選ぶだけとなり、入力の手間が軽減しています。データベースは今後さらに追加していく予定とのこと。

データベースには崎陽軒のシュウマイ弁当まで入力されていたので、検索でヒットした時はビックリ! しかも入力した摂取データから炭水化物、タンパク質、脂肪の割合がわかるので、自然と栄養バランスについても意識するようになります。

  • 食品名やメニュー名で検索。「シューマイ」の検索でも「シウマイ」がヒットするなど、名称の揺らぎもある程度は許容しているようです

  • 栄養素の配分が円グラフでわかりやすく表示される

このように摂取カロリーが見える化できるので、摂取カロリーよりも多くのカロリーを消費することで、健康的にダイエットできる仕組み。カロリー記録ページのグラフで「目標」と記載された範囲に目盛りを止めることで、目標とする体型に近づいていきます。逆にカロリー赤字になると、摂取カロリーの方が多いということ。

  • ダイエットログ。消費カロリーと摂取カロリーのバランスがわかる。筆者の場合はカロリー赤字になっている

  • 1週間単位で摂取カロリーと消費カロリーの平均値やバランスがわかる

カロリーバランスはウォッチでも確認できるので、「HUAWEI Health」アプリのダイエットログを記入した後にマメにチェックして、目盛りを「Goal」に近づけるようにします。

  • ボディメイカーアプリ。針が右に振れたら消費カロリーの方が多く、左に触れたら摂取カロリーの方が多い状態。消費カロリーと摂取カロリーのバランスがわかりやすい

  • 今日の消費カロリー

  • 今日の摂取量。多めに運動したことに安心して食べ過ぎてしまった

消費カロリーが少ない時は3分程度のストレッチが提案されます。「HUAWEI Health」アプリには約160種類以上のフィットネスプランが用意されているので、すき間時間に身体を動かすことが可能。もちろん100種類以上のワークアウトにも対応しているので、しっかり運動することもできます。

  • フィットネスメニュー。音声ありのウォームアップ動画でウォッチだけでも運動できる

  • 天気データと連動してワークアウトを提案してくれる

今まで「ご飯を少なめにしているのに、なぜ痩せないんだろう?」と疑問に思っていましたが、今回、カロリー管理機能を利用したことで、運動量が足りていないことに気付きました。今後は運動を習慣付けて、毎日のカロリーバランスを最適にすることで、着実にダイエットできそうです。

最新機能で睡眠をより高精度にモニタリング

睡眠モニタリングは、同社最新の独自アルゴリズム「HUAWEI TruSleep 4.0」を搭載。入眠と目が覚めた回数の識別精度が向上し、睡眠時の心拍数や血中酸素レベル、呼吸数などのデータについても表示されるようになりました。睡眠に関する毎日のアドバイスが、専門機関の協力を得ることでより専門的になったので、朝、起きたらチェックして、参考にしています。

ここ数か月、夜に何度も起きてしまうことが悩みだったのですが、アドバイスを参考に就寝前にストレッチをしたり、夕食を早めに終えるようにしたことで、最近は朝までぐっすり眠れるようになってきました。

  • 睡眠モニタリング。過去1週間のデータについてもグラフ表示されるので変化に気付ける

  • 睡眠中の心拍数、血中酸素、呼吸数も表示される

  • 睡眠データに対して詳しい解説や改善ポイントを提案してくれる

最近は暑くて眠りにくくなってきたので、入眠効果のある自然の音も試してみています。「森の雨の音」や「山間の小川」の音も良いのですが、意外と「雷雨」の音が心地良く、30分間の再生時間が終わるまでに自然と眠りについています。

ウォッチの表示も情報量が増え、一画面でまとめて必要なデータがわかるところが便利。特にワークアウトの画面は歩数や消費カロリー、エクササイズなどもわかるので、それらの状況に合わせて軽めの運動にしたり、重めの運動にしたりと選びやすくなりました。

  • 健康管理モニタリング表示。心拍数(画面上)やストレス(下左)、睡眠(下中)、血中酸素レベル(下右)などが1つの画面でまとめて確認できる

  • ワークアウト画面。よく利用するワークアウトを4つ表示でき、歩数、消費カロリー、エクササイズ、スタンドなどのデータもひと目でわかる

文字盤はデジタルでありながら、アナログな面もあるデザインが気に入って、あえてデフォルトのまま使っています。ただ、無料の文字盤が多数用意されているので、着せ替えをして楽しんでみるのも楽しそうです。

  • デジタル表示の背後のデザインは中央の円が短針、外側の円が長針の位置を示している

バッテリー持続時間は最大10日間で、筆者のように常に健康モニタリングをしているヘビーユースの場合は最大7日間。普通の時計のように画面を常時点灯しておくこともできて、その場合は最大4日間になります。

筆者はお風呂の時間に充電することで、バッテリーをほぼ気にすることなく過ごしています。おかげでずっと健康管理モニタリングができています。前モデルから一段と進化を感じさせてくれた「FIT 3」ですが、ダイエットをはじめ、良質の睡眠など、健康的な生活をおくる上で、今では欠かせない相棒に。これで決済機能が搭載されれば言うことなし! さらなる進化にも期待したいと思います。