米Intelは6月18日(現地時間)、一部の第13世代 / 第14世代Intel Core K/KF/KSプロセッサシリーズにおいて発生している動作の安定性に関する問題に関して、ガイダンスを発表した。eTVBのバグにパッチが当てられるが、問題の根本的な原因ではないとして調査が続けられている。
第13世代 / 第14世代Intel Coreにおいて高負荷時の動作安定性について問題があると報告されていた件で情報が錯綜する中、Intelからの公式声明が発表された形。要因としてプロセッサが高温状態にあるときでもターボ周波数と高い電圧で動作する以前のBIOS設定により、プロセッサへの入力電圧が高すぎる状態にあったという。
一方、この問題について調査していく中で、eTVB(Enhanced Thermal Velocity Boost)アルゴリズムにバグを発見。バグに対するパッチを開発してマザーボードメーカーと協力してBIOSアップデートを展開しているが、Intelによると「このバグは不安定性の一因になっている可能性はあるが、根本的な原因ではない」らしい。
BIOSアップデートでは、温度に応じた動作周波数や電圧を最適化する新しいデフォルトプロファイルも展開する。声明の中でIntelは、「オーバークロックや推奨よりも高い電力供給設定の利用を検討しているユーザーは、オーバークロックすると保証が無効になったり、システムの健全性に影響を与えたりする可能性があるため、自己責任で行うことができます」と改めてオーバークロックが自己責任であると言及している。