SilverStoneといえば、昨年はPC-98風ケース「FLP01」のインパクトが強烈だったのだが、今年の展示はワークステーション向けがメインということで、全体的におとなしめな印象。コンシューマ向けとはやや言いにくいものの、同社の新製品としてまず紹介したいのは、SSI-EEBまで対応する大型タワーケース「Alta T1」である。
この型番の「T1」は、以前、同社の代表的なシリーズであった「Temjin」から来ているという。目を引くのは、ユニボディで高級感のあるアルミ製フレーム。拡張性は高く、42cmラジエータを最大3台搭載可能であるほか、デュアル電源構成にも対応する。発売はやや先で、来年Q1を予定しているということだ。
コンシューマ向けといえそうなのは(それにしてはデカいが)、HTPC用の「CW04」だ。このCrownシリーズは、前モデルの「CW03」が2007年なので、かなり久しぶりの新登場となるが、アルミ製のフロントパネルとトップカバーは高級感があり、リビングにも合いそう。マザーボードはSSI-EEBまで対応し、36cmラジエータ2台の搭載が可能だ。
ちなみに冒頭で述べたFLP01であるが、前回の出展後、かなり大きな反響があったとのこと。今回、展示はなかったものの、製品化の準備は進んでいるそうなので、欲しい人はもう少し待とう。筆者はX68000ユーザーであったため、PC-98には全く思い入れはないのだが、ぜひレトロケースをシリーズ化して、ツインタワーの発売も期待したい。
<参考記事>SilverStone、9801風? まるでフロッピー付きのレトロPC風ケース「SST-FLP01」
https://news.mynavi.jp/article/20230602-2694427/