ここ数年、ロードサイドやショッピングモールに、広めの体験型店舗を増やしているドスパラ。年間10店舗というハイペースでオープンしています。ただし、既存の店舗は変わらないのかというと、答えはもちろんNo。たとえば「ドスパラ なんば店」は2024年1月20日にリニューアルオープンしています。では、何がどう変わったのでしょうか。新しい店舗の様子をお伝えします。
既存店舗をリニューアルしたため、立地は変わりません。大阪府大阪市浪速区日本橋3丁目6-22の布谷ビルです。フロア数は、名目上変わりませんが、イベントスペースと修理対応のみだった4Fをすべて売り場として使用したため、売り場面積が196坪(約648平方メートル)と拡張されました。アイテム数も約1,500と1.5倍。店舗面積、アイテム数ともに地域最大級、ドスパラ最大級です。今回のリニューアルの状況と各フロアについて、正田拓海さんにおうかがいしました。
店舗入っての1Fが新品パソコンとディスプレイのフロア。以前はペリフェラルも扱っていて、棚が高く見通しが悪かったのですが、平台中心の展示となり、スッキリしました。
ゲーミングPC「GALLERIA」に、ゲーミング液晶、クリエイター向けではASUS ProARTのモニターの端末もあり、構成によって最適な展開にしているのが印象的です。詳細は後述しますが世界に1台だけのPC展示もあります。
もう1つ「アレ?」と思ったのはキャラパネルの展示が非常に多いこと。なんば店は「ぶいすぽっ!」全メンバーに加えてほかのPOPもあり、なかなか壮観です。
2Fはパーツとペリフェラル関係。ここも特筆点が多く、ケース展示の面積が非常に広くて驚きです。店長によると、ケースの数もさることながら、ケースファンも可能な限り駆動状態で展示しているとのことで、「組み立てるとこんな感じになる」とイメージしやすいのが印象的です。
ペリフェラルは種類が豊富なうえ、店員立ち合いで開梱できるサービスを行っています。微妙な色合いやタッチに対して納得してから購入できるのは通販では行えないので、これはいい感じです。
他店にないアイテムだけでなく、最近利用者が増えているガラス製マウスパッドも複数商品を実際に試すことができます。表面の滑り感やホールド感、マット感を体感できるのは非常にうれしいポイントです。
3FはPCパーツ。このフロアもペリフェラル同様に、展示されていない商品の開梱チェックをウリとしています。展示のショーケースの数も総計11とかなり多めです。
なんば店から開始した「ドスパラボ」はなくなってしまいましたが、代わりに店員が作った自作パソコンの展示販売を行っています。かなりのスペックで高額なものもありますが、唯一無二のパソコンが自作スキルなしで入手できるのはありがたいでしょう。なお、パーツの交換に関しても相談に乗るとのことですが、交換パーツが多い場合は注文して別にくみ上げてもらうことになるそうです。
また、レーシングゲームの体験スペースを用意しているのも魅力。ここではASUSのウルトラワイドOLEDディスプレイを使っており、液晶タイプとの違いが実感できるようになっています(液晶モデルは1Fで展示中)。
リニューアル前、イベントと修理受付だった4Fフロアは、中古と修理対応のフロアに変身(修理受付は1F)。中古の品ぞろえでいえば、ドスパラでも最大級でしょう(なんば店以外では姫路店が中古を多く用意していました)。
取材時にはノートパソコンが少なめなイメージでしたが、時期的に中古の需要が多いのが原因だそう。CPUもIntelの第7世代以前の人の多くはTPM 2.0に対応していないためにWindows 11にすることができず、それを機に中古パーツで組む人も増えているという話でした。
超コダワリのDTMコーナーも4Fにあります。最近の店舗にはDTMコーナーがありますが、キーボードだけなく、エレキギターや電子バイオリンと楽器も多いですし、サンプリングマシン、大型のミキサーとこの規模のDTMコーナーはドスパラの中では唯一無二の存在です。
今後の展開としては、ほぼ毎週ミニイベントを開催する予定。近くを訪れることがあれば、ついでに寄ってみてはいかがでしょう。イベントの詳細は公式Xでチェックできます。ちなみに、公式Xといえば、現在フォロー画面を店頭で見せることでエコバッグがもらえるキャンペーンを実施中です。