◆F1 23(グラフ32~38)

F1 23
EA Sports
https://www.ea.com/ja-jp/games/f1/f1-23

ベンチマーク方法はこちらのF1 23の項目に準ずる。設定は

Anisotropic Filtering:16x
Anti-alias:TAA Only
Detail Preset:Ultra-High

とした。こちらは無条件でRay Tracingが有効化される。で、QualityをUltra-HighにするとRay Tracingをフルに利用するためだろう。

  • グラフ32

  • グラフ33

  • グラフ34

  • グラフ35

  • グラフ36

  • グラフ37

  • グラフ38

結果(グラフ32~34)を見るとGeForce RTX 4070 SuperがRadeon RX 7900 XTを上回る性能になっている。勿論Radeon RX 7900 GREは全然及ばない。なのだが、GeForce RTX 4070 Superですら2Kで120fps切りであり、実用になるのは2.5Kまでというあたりは、このクラスのビデオカードではUltra-Highにはすべきではない、というあたりだろうか。

フレームレート変動(グラフ35~38)を見ると、まぁ2Kはどのカードでも十分利用できるが、Radeon RX 7900 GREはもう2.5Kで結構アウトである。流石に煩雑に50fpsを切るのはちょっと厳しいだろう。Radeon RX 7900 XTでもなんとか、という感じ。3K以上はどれも厳しい感じになっている。まぁRay Tracingは厳しいのは判っていた話ではある。冒頭で書いたようにRay Tracingが入るゲームでRadeon RX 7900 GREはGeForce RTX 4070 Superからフレームレートが平均12%落ちとされているが、F1 23に関してはUltra-Highだと20%落ちとなっている。残念ながらこれがNavi 31の実力というべきだろう。

◆Far Cry 6(グラフ39~45)

Far Cry 6
Ubisoft Entertainment
https://www.ubisoft.com/ja-jp/game/far-cry/far-cry-6

ベンチマーク方法はこちらに準ずる。設定は

Quality: High
Antialias: TAA
DXR Reflections/Shadows On

としている。

  • グラフ39

  • グラフ40

  • グラフ41

  • グラフ42

  • グラフ43

  • グラフ44

  • グラフ45

さて結果(グラフ39~41)を見ると判るが、2Kに関して言えば完全にCPU Neckである。2.5K以上でそれなりに性能差が出てくるが、これを見る限りでRadeon RX 7900 GREとGeForce RTX 4070 Superの性能差は殆ど見られない、という事になる。

実際フレームレート変動(グラフ42~45)を見ると、2Kはもう見事にCPUボトルネックということでほぼ1本の線に収束してしまっているので良いとして、2.5Kはほぼ同等。3Kは何故か10~50秒の範囲でややGeForce RTX 4070 Superの方が高いフレームレートを示しているが、4Kになると逆にRadeon RX 7900 GREの方が高い。

Ray Tracingを有効にしても、それをフルに使う様なゲームで無ければRadeon RX 7900 GREはGeForce RTX 4070 Superとほぼ同等のである、という事例となった。ちなみにこのFar Cry 6のみ、GeForce RTX 4070 Superは4K描画時にメモリ不足の警告が示された事を注記しておく。

◆ForSpoken(グラフ46~52)

ForSpoken
Square Enix
https://www.jp.square-enix.com/forspoken/

ベンチマーク方法はこちら(Ryzen 8000GのForSpokenのページへのリンク入れて下さい)に準ずる。設定は

Image Quality Presets:High

とした。

  • グラフ46

  • グラフ47

  • グラフ48

  • グラフ49

  • グラフ50

  • グラフ51

  • グラフ52

結果(グラフ46~48)を見ると、かなりRadeon RX 7900 GREは健闘しているものの、GeForce RTX 4070 Superに一歩及ばないという感じだ。まぁ4Kでも110fps超えだから、プレイに支障があるか? と言われればNoであるが。

フレームレート変動(グラフ49~52)を見ると、負荷が軽いところで性能が上がりきらない感じだ。2Kで言えば60~120秒とか160秒移行がそれにあたる。逆に120~160秒、それなりに負荷が高そうなところでの性能差はそれほどないあたり、実はプレイをしていてどの程度性能差を感じられるか? はちょっと微妙なところだ。この傾向は2.5K~4Kも同じで、なので現実問題としてはそこまでの大きな性能差は無いとは思うのだが、それでもフレームレートを比較した場合には明確に差は存在するというところだ。

◆Hitman 3(グラフ53~59)

Hitman 3
IO Interactive A/S
https://www.epicgames.com/store/ja/product/hitman-3/home

ベンチマーク方法はこちらのHitman 3に準ずる。設定は

Adaptive Supersampling Technique:Off
Ray Tracing:Off
Level of Detail:Ultra
Texture Quality:High
Texture Filter:Anisotropic 16x
SSAO:Ultra
Shadow Quality:Ultra
Mirrors Refrection Quality:High
Reflection Quality:High
Variable Rate Shading:Off
Motion Blur:High
Simulation Quality(Graphics):Best とした。

  • グラフ53

  • グラフ54

  • グラフ55

  • グラフ56

  • グラフ57

  • グラフ58

  • グラフ59

さて、結果(グラフ53~55)を見ると、やはりRay Tracingを使わないとRadeon RX 7900 GREはそれなりに性能が出る。2KではちょっとCPUボトルネックの気があるが、解像度が上がると性能差は開く。といっても、GeForce RTX 4070 Superとの性能差はそう大きくはない。最小フレームレートがほぼ一定、というあたりからもこれが伺える。

フレームレート変動(グラフ56~59)を見ると、最高速のRadeon RX 7900 XTは兎も角としてRadeon RX 7900 GREとGeForce RTX 4070 Superの性能差は「存在するが、そう大きなものでは無い」というあたりだろうか。