2023年9月13日にPlayStation 5(PS5)システムソフトウェアアップデートの配信が開始された。

今回のアップデートでは、ベータ版にも含まれていた以下の機能をリリースする。

・2個目のコントローラーによるアシストなど、新しいアクセシビリティ機能
・Tempest 3DオーディオがDolby Atmos対応のHDMI機器で楽しめる新しいオーディオ設定
・マルチプレイセッションやソーシャル機能の向上
・大容量M.2 SSD(最大8TB)への対応

新しいアクセシビリティ機能が追加

1つのアカウントに対して、2個目のコントローラーを「アシストコントローラー」として割り当てることができるようになった。2つのコントローラーでの操作が1つのコントローラー操作として扱われる。誰かと一緒に協力してゲームをプレイしたり、難しい操作が必要なパートで友人や子どものプレイを手伝ったり、新たな形のゲーム体験が可能になる機能だ。

アシストコントローラーを利用できるようにするには、[設定] > [アクセシビリティ] > [コントローラー] > [2個目のコントローラーでアシスト]を選び、[アシストコントローラーを使う]をオンにする。

アシストコントローラーは、DualSense ワイヤレスコントローラーおよびDualSense Edge ワイヤレスコントローラー、サードパーティー製のPS5対応コントローラーをメインコントローラーとして使用している場合に利用できる。

また、PS5のホーム画面の操作において、ハプティックフィードバックを有効にできるようになる。同機能は、DualSense ワイヤレスコントローラー、DualSense Edge ワイヤレスコントローラー、PlayStation VR2 Senseコントローラーで利用できる。

この機能を有効にすると、たとえばカーソルを移動したとき、スクロール可能なセクションの終端に達したとき、オプションを有効化したとき、通知を受け取ったとき、ゲームを起動したときなど、さまざまな操作に応じた反応をハプティックフィードバックで感じられるようになる。没入感の向上に加えて、視覚や聴覚障がいのある人を触覚を通じてサポートする機能だ。

有効化するには、[設定] > [アクセシビリティ] > [コントローラー]を選び、[ホーム画面のハプティックフィードバック]をオンにする。

Dolby Atmos対応機器のサポート

Tempest 3DオーディオがDolby Atmos対応のHDMI機器(サウンドバー、テレビ、ホームシアターシステムなど)で楽しめるようになった。Tempest 3Dオーディオが作り出した音がDolby Atmos対応のHDMI機器に出力されることで、天井スピーカーにも対応し、より濃密な没入感でPS5のゲームをプレイできるという。

Dolby Atmosを有効にするには、[設定] > [サウンド] > [音声出力] >[音声フォーマット(優先)]で[Dolby Atmos]を選ぶ。

ソーシャル機能の向上

ソーシャル機能では、フレンドをグループに自動的に追加できるようになるほか、新しいグループを作成することなく、一時的にプライベートパーティに招待できるようになった。また、オープンパーティーおよびプライベートパーティーの招待をグループ宛てに送ることができるようになる。

また、シェアスクリーンのプレビューとして、参加可能なパーティーにシェアスクリーン中のプレイヤーがいると、シェアスクリーンのプレビュー画像が表示されるようになった。自分がパーティーに参加していない状態でもプレビューを見ることができる。

さらに、フレンドタブで、一緒にプレイできるアクティビティーを行なっているフレンドがわかりやすくなった。参加できるゲームをプレイしているフレンドには、参加可能であることを示すアイコンが表示される。

オプションボタンを押して[ゲームに参加]を選ぶと、直接フレンドのゲームに参加できる。フレンドのプロフィールカードで(参加)を選んでもゲームに参加できる。

ゲームハブにはトーナメントタイルが追加される。ゲームハブで、そのゲームのトーナメントに参加した回数や最高順位、次のトーナメントの開始時刻が表示されるようになった。トーナメントタイルを選択することで、すべてのトーナメント一覧を見ることができる。

そのほか、メッセージに対して絵文字でリアクションを追加できるようになり、より素早く、簡単にフレンドとコミュニケーションがとれるようになった。

利便性の向上

ゲームライブラリー内にあるゲームを検索できるようになったほか、PS5の電源を入れる時や切るとき、PS5をレストモードにするときに鳴る「ピッ」という音の音量が調節できるようになるなど、機能アップデートも行われた。起動音については、[設定] > [システム] > [ビープ音]で設定できる。なお、[ビープ音を消音]をオンにすると、起動音が鳴らなくなるという。

さらに、設定に[使い方ヒント]のセクションが新しく追加され、PS5を使いこなすためのヒントや、新機能に関する情報にアクセスしやすくなった。[設定] > [ユーザーズガイドとヒント、健康のためのご注意、その他の情報] > [ユーザーズガイドとヒント] > [使い方ヒント]を選ぶと、すべての使い方ヒントを選んで表示できまる。

そのほか、PS5本体ストレージの拡張に使用可能なM.2 SSDの最大容量については、現状の最大4TBから8TBに拡大された。

PS Appのアップデート

インターネットやWi-Fiを通じて、PS5やPlayStation 4(PS4)本体からゲームをストリーミングし、スマートフォンやタブレット(iOSおよびAndroid)、PCやMacなどのデバイスでプレイできる「リモートプレイ」が、Android TV OS 12搭載機器にも対応する。現時点で動作確認済みの機器は「Chromecast with Google TV (4Kモデル)」。「PS Remote Play」アプリをダウンロードしてプレイする。

さらに今月中には、iOS/Android向けスマートフォン用アプリ「PS App」のアップデートを通じて、PS5本体と同様に、絵文字でメッセージにリアクションを追加できるようになるほか、パーティーに参加する前にシェアスクリーンのプレビューを視聴できる機能が追加される予定だ。