ふるさと納税の返礼品といえばお米や肉・魚、果物など食品が主流。そこに突如として「ヒラギノフォント」が登場し、「ふるさと納税でヒラギノが手に入る!」と話題になっています。
今回は、ふるさと納税でヒラギノフォントを提供することになった理由を、提供元のSCREENグラフィックソリューションズに聞きました。
ヒラギノフォントは「京都産」の返礼品
Mac搭載フォントとして知られ、最近では「Adobe Fonts」でも使えるようになった「ヒラギノフォント」。愛用するプロも多い、読みやすく格調高い書体です。
その名前の由来は京都の地名「柊野(ひらぎの)」で、SCREENの本社は京都にあるため、確かに「京都の名産品」といえますね。
「ふるさと納税パック ヒラギノ基本6書体」は京都市の返礼品。収録書体は、Amazon.co.jpなどで販売されている「ヒラギノ基本6書体セット」(36,850円)と同じ。通常版はダウンロード販売ですが、ふるさと納税版はCD-Rでの提供となっている点には注意しましょう。
現在、4つの大手ふるさと納税サイト(「さとふる」、「ふるさとチョイス」、「ふるなび」、「楽天ふるさと納税」)で掲載されていて、寄付金額は60,000円です。
ふるさと納税版も通常版同様に「使える」、すでに多数の申し込みも
ところで、どうして「ヒラギノフォント」を返礼品として登録したのでしょうか。SCREENグラフィックソリューションズの担当者(以下、SCREEN担当者)に聞いたところ、「『ヒラギノフォント』と『柊野』について知っていただくきっかけとなり、また、京都市へ貢献したいという思いから、返礼品として登録いたしました」とのことでした。
ふるさと納税パックの収録書体は通常の「基本6書体セット」と同様でしたが、フォントの使える範囲を定める「使用許諾範囲」に違いがあるのでしょうか。これもSCREEN担当者に聞いたところ、「通常販売しているダウンロード製品と使用許諾契約書は同じです」との回答。
印刷はもちろんのこと、YouTubeでの利用(映像テロップへの利用および公衆送信)やビジネス文書の作成(PDFへの埋め込み)、Webサイトでのバナー作成などにも利用できます。詳細はSCREENのFAQをご参照ください。
今回SNS上で大きな反響があったことに対して、SCREEN担当者は「想像以上の反応と、早速多数のお申し込みをいただき嬉しく、また大変驚いています」と語りました。ふるさと納税とフォントという意外な取り合わせの話題性もさることながら、ヒラギノフォントの信頼感が、多数の申し込みにつながったのではないでしょうか。