WWDC 23では、新しいMacが3機種発表されました。動画クリエイターなどのプロに向けた高性能モデル「Mac Studio」「Mac Pro」も注目ですが、多くの人にとって見逃せないのが売れ筋のノート型Mac「MacBook Air」に15.3インチディスプレイを搭載した大画面モデルが加わったこと。シリーズの特徴である薄さや軽さを維持しつつ大画面化を図り、外出先に持ち歩いて使いたいという学生やビジネスパーソンのみならず、使い終わったら棚などに片付けたいと考えるファミリー層にもヒットしそうだと感じました。
ファミリー層にも刺さりそうな15インチMacBook Air
15インチMacBook Airは、既存の13.6インチMacBook Airの画面を大型化したモデルです。大画面化にもかかわらず、厚さは約11.5mm、重さは約1.51kgに抑え、「世界でもっとも薄い15インチノートPC」とアピールします(13.6インチモデルの厚さは約11.3mm、重さは約1.24kg)。
基本的な性能は13.6インチモデルと同等で、M2チップの搭載やファンレス構造、美しい発色のLiquid Retinaディスプレイ、最大18時間の長時間バッテリー駆動、MagSafeコネクター、4色のカラーバリエーションなどの特徴を継承しています。唯一異なるのが、スピーカーが6スピーカーに進化したこと。本体の大型化にともなうスペースの余裕を生かした改良といえます。
価格は、256GBモデルが198,800円、512GBモデルが226,800円となっています。13.6インチモデルがそれぞれ164,800円と208,800円なので、相応の価格差といえます。
日本では、15.6インチクラスのディスプレイを搭載したWindowsオールインワンノートがファミリー層を中心に人気を集めており、「家族で使うからノートPCも大画面を」と考える人が少なくありません。モバイルノートPCの代名詞となったMacBook Airですが、今回15.3インチに大画面化したことで、ファミリー層からの注目も高まりそうです。
トコトン性能を高めたプロ向けのデスクトップ型Mac
Macでもっとも高い性能を持つのが「Mac Pro」。今回登場したモデルは、これまでのインテル製CPUに代えて、アップルシリコンではもっとも性能の高いM2 Ultraチップを搭載し、大幅に処理性能を引き上げたほか、拡張性も高めています。価格は1,048,800円と高価ですが、動画や3Dグラフィックスなどを扱う業務ユーザーにとっては作業の効率を高める頼もしい存在となってくれそうです。
個人でも買える高性能の小型デスクトップ型Mac
小型デスクトップの「Mac Studio」は、コンパクトな本体サイズは変えず、M2 MaxチップとM2 Ultraチップに一新して処理性能を高めました。価格は298,800円からと、個人でも購入できる価格にしています。