プロジェクター専業ブランド「JMGO」(ジェイエムゴー)が、3色レーザー光源とAndroid TV搭載の新製品「N1 UItra」を国内発表。5月15日の発売に先がけて、先行予約を4月6日16時に開始する。価格はオープンプライスで、店頭価格は283,360円前後を見込む。
OSにAndroid TV 11を搭載した家庭用プロジェクターとして国内初をうたう、3色レーザー光源を搭載した長焦点プロジェクター。JMGOが自社開発した光学エンジン「MALC」に、LEDやレーザー光源の大手メーカーである日亜化学工業の新しい3色レーザーモジュール「QuaLas RGB」を搭載し、明るい場所でもはっきりしたノイズレスな投写を実現。国内では一部の映画館に導入され始めたばかりという3色レーザー光源を、ホームプロジェクターというコンパクトなサイズに落とし込んで製品化した。
国内では日本ビジネス開発(旧:ビーラボ)が代理店として販売する。オンラインではJMGOの直販サイトと、蔦屋書店 オンラインストア、ヨドバシ・ドット・コム、Glimpseの楽天市場店、Yahoo!ショッピング店。実店舗は、二子玉川 蔦屋家電と、ヨドバシカメラで取り扱う。販売店は順次拡大予定。5月14日までの事前予約期間中に予約した人には、「N1 UItra 専用スタンド」をプレゼントする。
N1 UItraの詳細
これまで多くのホームプロジェクターに光源として使用されてきたLEDや単色・2色のレーザー光源は構造上、緑色の光が濁ってしまうため、色の再現度に課題があった。N1 UItraでは、純色の緑レーザーを含む3色レーザー光源を搭載し、色の再現度を高めたことで、BT.2020の色域規格をほぼカバーすることに成功。
さらに、レーザー光原の数少ないデメリットである、「スペックルノイズ」という映像がさらついてしまう現象を、JMGOの独自技術「ライトスペックル低減技術」と、日亜化学工業の高い波長制御技術によって対策。ライトスペックル低減技術は、上下左右に高速で振動する板によって、1本1本の強いレーザー光を混ぜ合わせ、映像を滑らかにするものだという。
N1 UItraの本体はジンバルスタンド一体型で、別売スタンドなしで左右360度、上下135度と幅広い角度に調節可能。オートフォーカス機能や、“壁に張り付くようなシームレスさ”で動作する台形補正機能(水平垂直±45度)、明るさ自動補正機能、アイプロテクション機能も装備する。
投写方式はDLPで、0.47型のDMDチップを搭載。4K/3,840×2,160ドットの映像投写に対応。推奨投写サイズは100型。明るさは中国市場で使われている指標(CVIA)2,200CVIAルーメンとなり、他社の4Kプロジェクター製品(2,200〜3,200 ANSIルーメン)と比べても同等の明るさを実現したとアピールする。コントラスト比は1,600:1。光源寿命は約3万時間(予定)。
サウンド面では、デンマークのオーディオメーカー・DYNAUDIOと協業した10Wスピーカー×2基を搭載。システムとしてCPU「MT9629」と2GB RAM、32GBストレージを装備。
インタフェースは、HDMI 2.1×1、HDMI 2.1(ALLM、eARC対応)×1のほか、USB3.5mmヘッドホン出力、DC電源入力を各1系統装備する。Wi-Fi 6対応の無線LAN機能を装備し、Chromecast built-inもサポート。Googleアシスタントも利用できる。
消費電力は180W以下。騒音は26dB以下。バッテリーは内蔵しておらず、付属の電源アダプターのケーブルをつないで利用する。本体サイズは203×241×236mm(縦×横×高さ)、重さは4.5kg。リモコン(単4形乾電池×2が別途必要)、六角レンチなどが付属する。
JMGO(ジェイエムゴー)は2011年に設立した、中国深センにある家庭用プロジェクターの専門メーカー。自社工場で研究開発から製品出荷まで一連の業務を一貫して行い、より安定した高い品質の製品の提供できる自社一貫体制を持つ。プロジェクター関連技術では世界中で特許権、実用新案権、意匠権など合計400件以上を取得し、欧米や日本市場を含む、30カ国にユーザーがいるという。