新しいBing、AIチャットの応答を調整可能に、独創性/バランス/厳格の3つ

米Microsoftが「新しいBing」のチャットで「Conversation style」のプレビュー提供を開始した。「独創性」（クリエイティブ）、「バランス」、「厳密」の3つの間で、ユーザーがチャットボットの会話スタイルを変更できる。

対話型AIを利用したチャット機能では、チャットボットとの会話を楽しんでいるユーザーがいれば、情報の精度を優先するユーザーもいる。チャットボットが独創的であると会話から話題が広がりやすく、新しいアイディアに気づくような驚きがある一方で、独創的な会話が誤解を生む可能性も。逆に情報の精度に厳密だと正確な情報を得られるものの、チャットボットが提供する情報が限られる。新しいBingのこれまでのプレビュー提供ではどちらのニーズも確認されており、ユーザーがBingを利用する目的に合わせてチャットボットの応答を調整できるように3つのスタイルを用意した。

独創性：応答は独創的で想像力に富み、驚きと楽しさを生み出す。
バランス：応答は合理的で一貫性があり、会話の独創性と正確さのバランスがとれている。
厳密：正確さと関連性を優先し、応答は事実に基づく簡潔なものになる。

「2024年のスーパーボウルの優勝チームはどこになる?」と聞いたところ、「バランス」設定では今年のスーパーボウル出場チーム、ここ数年でプレイオフで活躍しているチームや歴代最多優勝チームを紹介した。

「独創性」設定で同じ質問をすると、NFL関連のスポーツニュースの予想やオッズから優勝する可能性が高いチームを紹介。著名アナリストのコメントやサプライズを起こす可能性があるチームの情報にも触れた。「厳密」設定では「未来の出来事を予測することはできません」と予想を拒否。事実に基づいていない情報は一切表示しない。