今回のCP+で少々残念に思えたのが、海外メーカーの出展がコロナ以前にくらべ絞り込まれていたことが挙げられます。特に、中国をはじめとする、日本国内ではあまり名の知られていない海外メーカーの出展の少なさには驚かされ、4年にもわたるブランクの影響は小さくなかったと感じさせるに十分なものでした。今回のリアル開催の様子を見ていた海外メーカーもあるかと思いますので、来年以降に期待したいところです。
そのようななか気になった海外メーカーのブースのひとつが、Escura Camera(エスクーラ カメラ)でした。香港のベンチャーで、日本のアニメのイラストの描かれたフィルムコンパクトカメラやフィルムをこれまで主に中国国内で展開しています。今回のCP+では、富士フイルムのチェキフィルムを使った中判カメラ用のインスタントフィルムパックを提案。ハッセル用、ローライ二眼レフ用、シーガル(海鴎)用を展示し、そのうち発売開始が間近だというハッセル用でデモンストレーションを行なっていました。
同フィルムバックについては、使用できるチェキフィルムは一般的な「mini」に加え、真四角写真の楽しめる「SQUARE」にも対応。フランジバックの問題はなく、ピントも合うとのこと。日本国内での価格については、43,000円前後を予定しているということです。二眼レフ用もなるべく早めに市販化を目指したいと、対応してくれた同社の担当者は話していました。
そのほかこのブースでは、同じくチェキフィルムを使用し、クラシカルなスタイルのインスタントカメラ「Escura Instant 60s」などを展示。今回出展した数少ない海外メーカーのなかでも熱いブースとして、来場者の注目を大いに浴びていました。