コカ・コーラ公式アプリの「Coke ON」を愛用しています。コカ・コーラの自販機でドリンクを買う度にスタンプがもらえて、そのスタンプを貯めることでドリンク1本が無料になる「Coke ON」。2022年11月下旬からは「Coke ON Wallet」サービスも始まりました。

  • 「Coke ON Pay」対応の自販機でアプリで操作して購入できる「Coke ON」アプリ。iOS/Androidの両方でリリースされている

キャッシュレスで非接触で購入できる「Coke ON」

コカ・コーラの自販機と言えば、2022年10月からの値上げで、ペットボトルが180円、缶が140円になったことで話題になりました。

とはいえ筆者は街中でドリンクが飲みたくなった時は、コカ・コーラの自販機を探します。その理由は、コカ・コーラ公式アプリの「Coke ON」を使って購入するとスタンプが貯まり、それが15個になると好きなドリンクと交換できるドリンクチケットがもらえるから。

  • 「Coke ON Pay」対応の自販機

  • 「Coke ON Pay」の文字が目印

アプリでキャッシュレス決済方法を登録しておくと、非接触で購入できるところも気に入っています。不特定多数の人が触れる自販機に全く触れることなく購入できるのは、コロナ感染を意識する今となっては嬉しい仕組みです。

使い方は、「Coke ON Pay」対応の自販機を見つけたら、「Coke ON」のアプリを起動するだけ。起動すると自動で対応自販機に接続し、アプリにドリンクメニューが表示され、その中から好きなドリンクをタップして購入します。

うまく接続できない場合は、手動で接続することも可能。対応する自販機が2台並んでいる時は、欲しいドリンクがある方とつながっているかどうか確認してください。接続すると、自販機の「Coke ON Pay」マーク付近にあるバーが青色になるのが目印です。

  • 接続してドリンクを購入するまでが実にスムーズ

  • 接続するとバーが青色に、購入後は緑色になる

支払い方法は以下の通り。自販機とアプリを接続すれば、現金で購入してもスタンプが貯められます。交通系ICなどの電子マネーをアプリに登録しておくと、自販機とアプリを接続しなくても、支払いにその電子マネーを使うことでスタンプが貯まります。

クレジットカード・デビットカード・プリペイドカードの対応ブランド

Visa、Mastercard、JCB、AMEX、DINERS

電子決済サービス

LINE Pay 、PayPay 、楽天ペイ、au PAY、d払い、メルペイ、Apple Pay

電子マネー

Suica、PASMO、Kitaca、manaca、ICOCA、SUGOCA、nimoca、はやかけん、楽天Edy、nanaco、WAON、PiTaPa

筆者はau PAYで決済しているのですが、貯まったPontaポイントをau PAY残高にチャージしているので、実質、無料でドリンクを購入していることになります。しかも15スタンプを貯めるとドリンクが1本無料になるので、自販機での購入はコカ・コーラと決めています。

対応の自販機は全国に42万台。都内では意外とすぐに見つかります。見当たらない時は、アプリでどこに自販機があるのか探すこともできます。

  • 電子マネーは決済部分にタッチして購入

  • 渋谷で自販機検索をした結果

「Coke ONウォーク」で歩くことでもスタンプを獲得できる

「Coke ON」のスタンプは、歩くことでも貯めることができます。1週間の歩数目標を設定し、その目標を達成する度にスタンプがもらえます。

この「Coke ONウォーク」の設定を、筆者は一番ラクな1日5,000歩にしているのですが、7,000歩(週49,000歩)、9,000歩(週63,000歩)、12,000歩(週84,000歩)に設定することも可能。累計歩数の達成でもスタンプがもらえます。

  • 1週間の歩数目標を自分で設定する

  • 1週間と累計の歩数を計測。達成するとスタンプがもらえる

  • 1週間の歩数目標達成でもらえるスタンプ

筆者はそんなに頻繁に自販機でドリンクを購入することはないので、実際には「Coke ONウォーク」で得られるスタンプを活用しつつ、ドリンク5本くらいの購入で、1本無料になっているイメージです。

仮に180円のドリンク5本分の出費(900円)で1本無料になるとしたら1本の単価は150円になり、値上げ分をカバーできそう。毎週の歩数次第では、もっとお得にドリンクを獲得することができます。

  • 「Coke ON」アプリのホームページでスタンプの獲得状況がわかる

しかも、歩くモチベーションになるのが良いです。歩くことでポイントがもらえるウォーキングアプリはその他にも複数使っていますが、それらと違って「Coke ONウォーク」は最初に設定したら、後はたまにどれくらい達成できているか見るだけで、特に管理する必要がないのがラク。

「Coke ONウォーク」には8人までのチームを組んで、みんなで100本購入するとスタンプがもらえる「チームチャレンジ」というものもあります。よく自販機のドリンクを飲む人なら、チームで挑戦してみるのも面白そうです。

「Coke ON Wallet」とは? お得に購入できる方法がいろいろ

「Coke ON」には「Coke ON Pass」というサブスクサービスがあります。月額3,300円で1日2本まで、1カ月に最大31本飲める「おトクプランMAX」と、月額2,320円で1カ月間の好きな20日に1日1本、最大20本飲める「おトクプラン20」の2つが用意されています。サブスクを継続することで、スタンプが毎月3つもらえます。

また、回数券を購入することもできます。3枚回数券430円、5枚回数券700円、7枚回数券960円と、最大1本分のドリンクがお得に。コカ・コーラの自販機をよく利用する人なら、これらのサブスクや回数券を使うとかなりお得です。なお回数券の購入ではスタンプは貯まりません。

  • 2種類のサブスクサービスを提供

  • 気軽に使える回数券も用意

そして独自の電子マネー「Coke ON Wallet」も始まっています。ウォレット残高には提携する95行の銀行口座(2023年2月6日時点)から現金チャージできます。

チャージは最低200円から1円単位で、上限額は3万円。1,000円以上チャージすると、その5%が「Coke ONポイント」で還元されます。貯まったポイントは1ポイント1円として、ドリンクの購入時に利用できます。

スタンプに加え、キャンペーンの参加やチャージなどでもポイントがもらえるので、2重にお得。しかも2023年3月31日までなら、1,000円以上チャージすると10%のポイント還元が何度でも得られる「『Coke ON Wallet』スタート記念 チャージキャンペーン」に参加できます。そこで筆者もチャージしてみることにしました。

  • 「Coke ON Wallet」のウォレット残高。1,000円のチャージで100ポイント獲得!

  • ウォレット残高の部分をタップするとマネーとポイントの有効期限がわかる

登録は、ケータイ番号の入力によるSMS認証の後、氏名、メールアドレス、パスワードを入力。メールアドレスに届いた認証コードを入力すれば登録完了です。

次に金融機関を選択し、口座情報を登録します。銀行サイトで口座振替の受付をし、生年月日の入力などでの本人確認後、「Coke ON Wallet」のチャージ用パスワードを設定すればOK。

ウォレット残高の有効期限は最終利用から3年間。ポイントは獲得した月末日から1年間ですが、購入時に有効期限が短いポイントから優先して利用されるので、「Coke ON」を継続利用している限り無駄になることはないでしょう。

なお、「Coke ON Wallet」にオートチャージ機能はないので、ウォレット残高がいくらあるか定期的に確認が必要。残高が足りないと購入できません。「Coke ON Wallet」と「Coke ON Pay」の両方を登録していても、複数の支払い方法は利用できません。

銀行口座を紐付けるのが心配な人は、今年2023年内に「Coke ON」対応自販機で現金チャージができる「自販機チャージ」サービスを開始する計画もあるそう。少しずつサービスが充実して便利に、お得になってきた「Coke ON」サービス。これからの進化にも注目です。

現金を使わず、手軽に支払えるキャッシュレス決済。多くの会社が独自のサービスを展開し、それぞれに強みを持っています。連載「モバイル決済ミニ情報」では、主にスマートフォンを使った決済サービスにまつわる小ネタを紹介していきます。