中国・清華大学の研究チームが、砂糖入り飲料と抜け毛に関する調査を実施し、その結果を公表した。どうやら、糖分の多い飲み物を飲み過ぎると、抜け毛が増える可能性があるのだという。
抜け毛は、睡眠時間や、不安、遺伝、年齢、体格指数(BMI)、喫煙など多くの要因に関連するが、ある研究では、比較的砂糖の消費量が増える食事の欧米化が、抜け毛に関連している可能性が示唆されていた。
本研究では、18歳から45歳の中国人男性1,028人を対象にオンライン上で聞き取り調査を実施し、砂糖入り飲料の摂取と、抜け毛の関連性について検討した。
結果として、薄毛の人は、そうでない人と比較して、砂糖入り飲料を大量に消費しているという相関がみられたという。具体的には、1週間の砂糖入り飲料の消費量が、薄毛の人で4,293mLなのに対して、そうでない人では2,513mLだった。今回の調査では、ソーダや、ソフトドリンク、エナジードリンク、砂糖入りの紅茶などを毎日1杯飲む男性は、抜け毛のリスクが約30%高かったそうだ。
研究チームでは、糖分が血清グルコース濃度の上昇を引き起こし、その後グルコースをソルビトールへと変換する代謝経路であるポリオール経路が活性化。これにより、毛包の外毛根鞘ケラチノサイトが利用できるグルコースの量が減少し、抜け毛につながるのではないかと推測している。
なお、研究チームは砂糖入り飲料が男性の抜け毛の可能性を高めると結論付けてはいるものの、砂糖入り飲料を飲むから、抜け毛のリスクが高まるという因果関係を証明するものではないとしている。
ネット上では「もっと早く教えてくれていたら・・」「カロリーゼロならOK?」「この手の研究は話半分ぐらいで聞いとくのが正解w」「毎日エナジードリンク飲んでる自分は大丈夫だからお前らも問題ないぞ」などの声が寄せられた。