ドイツのプレミアム家電ブランド「ミーレ」はビルトイン型の食洗機や調理家電を手がけていますが、ビルトインの家電は量販店などではなかなか体験しにくいもの。ミーレは「Miele House Experience - Mieleのあるホリデーシーズン -」の一環として、12月17日と18日にショールームの「Miele Experience Center 表参道」にてイベントを開催します。
「衣食住への愛が深まる“Miele のある暮らし”を体験できる製品ツアー」、「ホリデーシーズンに愉しむ『受け継がれる思い出の料理』スペシャルデモンストレーション」です。洗濯機、調理家電、コーヒーマシン、掃除機といったミーレ製品を体験できるほか、人気料理家の谷尻直子さん(12月17日)、渡辺有子さん(12月18日)による調理デモンストレーションも行われます。
2023年2月~4月には、千葉県いすみ市に展開する会員制貸別荘のサービス<DAICHI ISUMI>にて、2泊3日の宿泊が当たる「Miele × DAICHI ISUMI PREMIUM STAY - 至極の空間でMieleを住まうように体験する - インスタグラムキャンペーン」も。応募期間は2022年12月26日まで、詳細はキャンペーンサイトを参照してください。
ミーレといえばランドリー
ミーレといえば、スクエアデザインのドラム式洗濯機を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。ラインナップとしては、ドラム式の洗濯機、洗濯乾燥機、衣類乾燥機を用意しています。
ドラムの内側をよく見ると、蜂の巣のような形の加工が(ハニカムドラム構造)。この形状によって、衣類とドラム槽の間に、洗濯の場合は水の膜、乾燥の場合は空気の膜ができます。この膜がクッションの役割をして、余計な摩擦を減らして衣類の傷みを防ぐわけです。
家電メーカーとしては珍しく、独自の洗剤を用意しているのもミーレの特徴。2種類の洗剤を洗濯機の正面下部にセットすると、衣類の量や汚れ、色もの・白ものに合わせて洗剤を自動で配合して投入します。
洗濯用のプログラムも豊富。例えばWT1シリーズ(WTR860 WPM)の場合、洗濯・乾燥とも25種類のプログラムを用意しています。「シルク」や「ウール」といった素材ごとのプログラム、「枕」や「アウターウェア」といった衣類の種類に選ぶプログラムがあり、いろいろな衣類を洗えます。
衣類の乾燥用には、「フレグランスフラコン」という香り付け用のアイテムも用意。これを使うと、乾燥した衣類が良い香りに仕上がります。
洗濯機はやはり汚れ落ちが気になりますよね。今回のメディア向け体験会では、ケチャップを付けたシャツを「エクスプレス」モードで洗うデモンストレーションを見ました。
洗濯後のシャツは、ケチャップがすっかり落ちた状態に。衣類へのダメージを最低限にしつつ、これだけ汚れをしっかり落とせるなら、衣類も長持ちしそうです。お気に入りの服を長く着たいという人にはうれしい機能ではないでしょうか。
あえてキャニスター。パワフルな掃除機
日本の掃除機市場はコードレススティック掃除機が人気。参入メーカーも増えています。そんな中で、ミーレが発売している掃除機は昔ながらの紙パック式キャニスター掃除機です。
電源コードありのキャニスター掃除機、魅力は充電を気にせず掃除ができること。部屋の隅々まで掃除したい人に向いています。
今回のデモンストレーション機は「SDCO4 Clean Meister」で、本体サイズは幅250×奥行き430×高さ230mm、使用時の重さ6.3kgと重厚感のあるボディです。体重が100kgの人が乗っても壊れないという頑丈さ。キャニスター掃除機は家の中をあちこち動かすのでぶつかったりしますから、丈夫なボディは安心感があります。本体は大きめですが、キャニスター掃除機は本体を転がしながら使うため、手元の重さはそれほど感じません。
そして、ミーレの掃除機でユニークなのはスイッチ。本体の上面に動作スイッチがあり、足で踏んでスタートします。標準ヘッドと床の密閉性が高いため、ゴミをしっかり吸い込みます。
強い吸引力の実演として、窓ガラスにヘッドを当てたまま手を離すというデモも。手を離しても標準ヘッドは窓に張り付いたままです。実際、カーペットの奥に入り込んだゴミもかなり吸い取ってくれます。
・IMG_2557.MOV マイナビニュース・デジタルの林編集長も体験。標準ヘッドが窓にピタっと張り付く吸引力
標準ヘッド&最大パワーで掃除すると、ヘッドが床に張り付いてかなり力を入れないとヘッドを動かせないこともあります。そんなときは、ハンドルの「風量調節カバー」を開くとスムーズに動くようになります。電源コードの長さは5mあるので、コンセントから離れた場所を掃除するときにも安心です。
専用の紙パックは、フィルターが何層にも重なった構造です。万が一、釘など尖った物を吸い込んでも破れないという高い耐久性の素材を使っています。
また、あちこち掃除したいときに重宝するアタッチメントとしては、一般的な「すきま用ノズル」のほか、ブラシで優しくホコリを取る「ユニバーサルブラシ」、ソファなどの掃除に使う「ハンドターボブラシ」、車内の掃除に使うアクセサリーセット「カーケアセット」など、豊富なアクセサリーを15種類用意しています。自分が必要なアクセサリーを買い足せるので、ムダがありません。
見ると欲しくなるビルトイン調理家電
続いてビルトイン調理家電をいくつか。まずは珍しいビルトインのコーヒーマシンです。3つの豆用コンテナに3種類のコーヒー豆をセットしておけるので、気分や好みにあわせて豆を選べます。
豆から挽いて淹れる具合、コーヒーの量や蒸らしの時間を調節でき、ミルクメニューも楽しめます。自分好みのカスタマイズは保存でき、いつでも好きな一杯を淹れられます。
挽きたての豆で淹れるコーヒーは香りが豊か! ビルトインタイプなら、キッチンだけでなくリビングにも設置できますよね。いいなあ……憧れます。
大型オーブンで複数調理、炊飯や本格蒸し料理も!
ビルトイン調理機器の「Generation 7000」シリーズには、上記のコーヒーマシンのほか、オーブン、電子レンジ付きオーブン、スチームクッカーなどがあります。大型のオーブンには複数の鍋が入り、同時に調理すれば時短につながります。
個人的に感動したのは「H 7860 BP」の庫内カメラ。焼き上がりをアプリで確認できるので、ちょうど良いときに調理を終了できます。オーブンは扉を開けると庫内の温度が下がってしまうので、開けずに焼き上がりを確認できるのはうれしいですね。
しかも料理が焼き上がると、調理後に余熱で加熱が進んでしまわないよう、調理終了時にオーブンの扉が自動でちょっとだけ開き、ファンが回って余熱を逃がすという優れもの。料理番組のアシスタントみたいですね。
今回は、料理家の谷尻直子さんによるオーブンレシピのデモンストレーションと試食会も。オーブンというと焼き物のイメージが強いものですが、鶏肉の煮込み料理や、オリーブの実とオリーブオイルを入れて炊いたごはんなどが紹介されました。
谷尻さんは、おせち料理の黒豆をオーブンで仕上げるそうです。「ガスコンロは熱源が鍋の下だけですが、オーブンは上からも熱が入るので、柔らかくムラなく仕上がります」とのこと。オーブンなら、調理中にずっと鍋のそばにいなくていい点も魅力です。
手放せなくなる食洗機は節水にもなる
食事の片付けは食器洗い機にまかせたいということで、食器洗い機も紹介。ミーレのビルトイン食器洗い機には、幅60cmモデルと幅45cmモデルがあります。幅60cmモデルは庫内が大きく、鍋やフライパンもポンポン入れられるところがポイント。どんぶりや茶碗といった和食用の食器も、並べやすいようにピンが配置されています。
庫内のシャワーは3本。1つの食器に対して、下からも上からも順番を変えながら水を当てることで、水をムダなく使います。食器の汚れ具合などに応じて洗う「自動プログラム」を使うと、最少使用水量6Lから洗えるとのこと。
ミーレの担当者によると「手洗いで洗うと、30秒くらいで2L程度の水を使います」とのこと。食洗機がどれだけ節水になるか分かりますね。
食器を洗うときは、まずは水で洗って徐々に水温を上げていきます。水から洗っていくことで食器の汚れが浮き上がり、「予洗い」のような効果があるそうです。汚れた食器を食洗機に入れる前に、手で軽く洗ったりしなくていいのはうれしいところ。なお、お湯の最高温度は75℃(選択プログラムによって異なります)。しつこい油汚れもしっかり落ちます。
ミーレは食洗機用の洗浄剤も自社で販売中。タブレット洗剤のほか、洗剤の自動投入システム「AutoDos」搭載機用の洗剤、水滴がグラスに留まらず水あとが残りにくい乾燥仕上げ剤なども用意しています。
自分のライフスタイルに合うか、ショールームや体験イベントで確認
今回のイベントは「衣食住への愛が深まる“Miele のある暮らし”を体験できる製品ツアー」としています。ミーレ・ジャパンの冨田晶子代表取締役社長は、実際にミーレ製品を使っている人に話を聞くと、製品が家族の一員のように日々の暮らしに存在していて、衣食住への愛が深まっていると実感するとしています。
メディアツアーに参加してみて、衣類を大切にしながら洗える洗濯機、複数の料理を同時に作れるオーブン、強力吸引と多彩なアタッチメントの掃除機などを体験しました。印象的だったのは、ビルトインのコーヒーマシンやオーブンのあるキッチンに立って「こんなキッチンだったらステキだな」と夢が広がり……。
実際に動いている家電製品を体験すると、自分の理想とする生活やライフスタイルに合うかどうかよく分かります。ミーレは長期使用を見据えた物づくりをしており、長年の生活をともにできる製品か、そして自分に合った製品かどうかを見極めるには、こうした体験イベントに参加してみるのもひとつの手かもしれませんね。