デロンギ・ジャパンは10月27日、同社が手がけるハンドブレンダーブランド「ブラウン ハウスホールド」から、ブランド初となるフードプロセッサー「ブラウン マルチプラクティック 3 フードプロセッサー」と、容量1.0Lにコンパクト化したブレンダー「ブラウン パワーブレンド 1 ブレンダー」を発売しました。
フードプロセッサーのラインナップは、本体とボウルがセットのホワイトモデル(CH3011WH)と、本体(モーター部分)とボウル、マヨネーズディスク、スパチュラ(食材を取り出すへら)がセットになったブラックモデル(CH3012BK)。フードプロセッサー本体などのスペックは共通です。
価格はオープン。ホワイトモデルは直販サイトやECサイトで取り扱い、価格が4,480円前後、ブラックモデルは大手家電量販店で販売し、5,480円前後(いずれも編集部調べ)。
ブレンダーも付属品の違いで3モデルをラインナップ。本体スペックは共通です。セット内容と実勢価格(編集部調べ)は下記の通り。
- 「JB1160BK」……本体(モーター部分)/ブレンダー/タンパー(混ぜ棒):8,800円前後
- 「JB1168WH」……本体(モーター部分)/ブレンダー/ミル/タンパー(混ぜ棒):10,780円前後
- 「JB1169BK」……本体(モーター部分)/ブレンダー/ミル/タンパー(混ぜ棒)/スムージータンブラー:11,880円前後。
デロンギ・ジャパン ブラウンハウスホールド ゼネラルマネージャーの山﨑利恵氏は、「(ブラウンのブレンダーやフードプロセッサーは)料理が得意な人だけに向けた製品ではありません。料理に苦手意識がある人や、忙しくてじっくり調理の時間を確保できない人も、今回発売した製品を使うことで、ワクワクするような調理体験をしてもらいたい」と語りました。
ブラウン初のフードプロセッサー! 操作は「ボタン1つ」
ブラウン マルチプラクティック 3 フードプロセッサーは、ブラウン初となるフードプロセッサー。直径14cmと比較的コンパクトで、省スペースなキッチンにも設置しやすいサイズです。柔らかい食材や氷(2cm角程度)、肉、葉野菜といった食材を均一に刻めるほか、食材の撹拌(かくはん)、みじん切り、ペーストなども可能。
刃はステンレス製の4枚刃(上部2枚+下部2枚)。刃の形が若干異なる2枚刃パーツを、二つ組み合わせてセットします。上部パーツの穴に下部パーツを通し、軽くねじるだけなのでセットは手軽。ただし刃はかなり鋭いので、セットするときは慎重さが求められます。本体は下部パーツの2枚刃だけでも使え、みじん切りにする食材の量が少ないときや、柔らかい食材の場合は2枚刃で十分とのこと。
食材をボウルにセットし、ふたをロックして本体(モーター部)を差し込むと準備完了。本体とボウルがしっかりとつながっていない場合は、安全機能がはたらいて稼働しません。
回転速度は低速と高速の2段階。低速は柔らかい食材やじっくり時間をかけてピューレ状にしたいとき、高速は氷などの硬い食材や、手早く調理を進めたいときに使います。
操作はモーター天面の大きなボタンをプッシュするだけ。ボタンを押し込んでいる間だけ稼働し、手を離すと停止します。ボタン中央の「1」と書いてある部分を押し込むと低速、端の「2」の部分周辺を押し込むと高速で回転する仕様です。
実際に試してみたところ、手のひらでボタンをそのまま押し込むと低速で回転し、手首側に重心を移すと高速に切り替わりました。速度を切り替えるタイミングで回転を止めないため、動作がスムーズです。
また、片手のみで操作しましたが、底面の滑り止めが優れており、安定感があります。反動・動作音が控え目な上にパワーは強く、低速・高速の両方を使いながら試してみると、にんじんが10秒間ほどでみじん切りになりました。
小型になったブレンダー、丈夫なジャグでホット・アイス両対応
パワーブレンド 1 ブレンダーは、容量1.25Lの既存モデル「パワーブレンド 3 ブレンダー」を容量1.0Lへとコンパクト化したブレンダー。耐久性が高く、切れ味も持続しやすいゴールドチタンコーティングの刃を新しく搭載しました。回転数は最大16,500回/分。電源は家庭用コンセントを使います。
従来モデルに引き続き、ジャグにはブラウン独自の三角形構造を採用。ジャグの下側が三角形になっていることで、より大きく勢いのある対流を作り、食材を均一に撹拌(かくはん)するほか、食材が隅にたまりにくくなります。
ジャグの素材は、温度変化に強いサーモレジストガラス。熱いスープやホットスムージー(90度まで)から、冷たいスムージー、クラッシュアイスまで多彩なメニューに対応します。ガラスはかなり分厚く、耐久性も高そう。サイズ・容量はコンパクトになりましたが、最大容量が1.0Lあるため、例えばスムージーを作るとして、3~4人家族でも十分な量だと思います。
ふた部分に付けるキャップは、逆さにすると計量キャップとして使えます(30mLまで)。食材や調味料などを計量してそのまま投入できるため便利。ちょっとしたことですが、これはうれしいポイントです。
回転速度は、果物や氷などの固体を含んだ液体や、食材が多い場合の撹拌に適した「高速」と、少量の撹拌に向く「低速」を用意し、断続的に回転するパルス運転も可能です。製品下部にあるダイヤルで操作します。
ぐっち夫婦がブレンダーフル活用のメニューを披露
イベントには、夫婦で料理家として活動する「ぐっち夫婦」が出席し、ブラウン製品を使ったオリジナルメニューを披露しました。時間の都合で調理手順を短縮しながらの説明になりましたが、「れんこんハンバーグのオニオンソース仕立て」「大根ときゅうりのレモンオイルマリネ」「トマトとジャガイモのポタージュ オレガノ風味」の3メニューを紹介。
調理にはブラウン マルチクイック 9 ハンドブレンダー(2021年発売)を使用。ハンバーグのタネ作り・レンコンや大根・きゅうりのさいの目カット・ポタージュ用食材のみじん切りなど、多くの場面で活躍しました。
今回発売したブレンダーとフードプロセッサーは、どちらもシンプルな操作性と十分なパワーが魅力的な製品でした。
ブレンダーとフードプロセッサーは、買ったけれども登場回数が少ない調理家電の上位にランクインするイメージですが、ハンバーグや餃子の下ごしらえをすばやく楽にこなしたり、苦手なみじん切り、面倒な大根おろしを任せたりと、調理の手間をかなり減らしてくれます。さらに、「腸活」に適したスムージーや、赤ちゃんの離乳食作りにも便利です。料理の幅を広げるほか時短目的でも活躍してくれそうなので、自宅でも使い始めてみようかなと考えています。