2022年10月4日、シブヤeスタジアムにて「SBC esports CUP ~2022 Autumn Women’s VALORANT~」の発表会が開催されました。

  • シブヤeスタジアムで「SBC esports CUP ~2022 Autumn Women’s VALORANT~」の発表会が行われました

湘南美容クリニックが女性限定eスポーツ大会を主催

「SBC esports CUP」は、美容皮膚科・外科を中心に病院経営、専門医療を行うSBCメディカルグループ(湘南美容クリニックグループ)が主催する女性限定のeスポーツイベントです。使用タイトルは『VALORANT』。出場資格は16歳以上の女性で、ランキングによる制限はありません。ただし、8月に開催された公式女性大会である「VALORANT Championship Tour Game Changers Japan」に出場したチームの参加は禁止されています。

大会は、11月3日16時より予選Day1が、11月6日16時より予選Day2が開催されます。予選は両日ともにオンラインで行われ、勝ち上がった4チームが11月26日に行われるSemi-Final/Finalへ進出。Semi-Final/Finalはシブヤeスタジアムで行われます。このオフライン決勝でシブヤeスタジアムに来場できることも参加条件のひとつとです。エントリーは10月4日から10月26日まで。参加チーム数は最大16チームで、その数を超えた場合は抽選になる予定です。

今回、女性限定とした理由は、SBCメディカルグループの利用者の6~7割が女性であるためと、老若男女が活躍できるeスポーツながらまだまだ女性が活躍できる場が少ないため。優勝賞金は200万円で、2位以下の賞金はありませんが、基本的に誰でも出場できるオープントーナメントの賞金額としては高額でしょう。ベスト4進出チームにはSBC MEDISPAギフトボックスが副賞として贈られるほか、参加者全員にステムローションが提供されます。

大会は基本的に個人参加で、ランクに応じたマッチングを行い、能力差の少ないチーム編成を行う形ですが、メンバー5人をそろえてのチームでの参加も可能です。チーム参加の場合、高ランク帯のプレイヤーが集結する可能性はありますが、それも許容するとのことでした。

  • 賞金は優勝チームのみに200万円

  • ベスト4には副賞を用意。参加者全員にもプレゼントを用意します

発表会では『VALORANT』女性大会日本代表チーム「FENNEL」が登場

今大会は総合プロデューサーとして、『League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド)』や『VALORANT』などのゲームをプレイし、YouTubeのゲーム実況配信で活躍している川島ofレジェンド氏が就任しています。発表会では、「さまざまな可能性を考慮したうえで、このレギュレーションとなった」と話していました。

  • 総合プロデューサーの川島ofレジェンド氏

また発表会では、川島ofレジェンド氏に加え、ゲーム配信で人気を博している西村歩乃果さん、先述した「VALORANT Championship Tour Game Changers Japan」の初代王者となったプロゲーミングチーム「FENNEL」に所属するCurumi選手とKOHAL選手、コスプレイヤーのMilaさんも登壇。トークセッションや『VALORANT』のエキシビションマッチが行われました。

  • 元アイドルでYouTuberの西村歩乃果さん

  • eスポーツチーム「FENNEL」のKOHAL選手

  • 同じく「FENNEL」のCurumi選手

  • コスプレイヤーのMilaさん

エキシビションマッチは、Curumi選手 対 Milaさん&川島ofレジェンド氏の3分間限定のデスマッチという変則マッチ。Curumi選手が圧倒的な強さを見せ、勝利をおさめます。

2戦目はMilaさんに変わり西村歩乃果さんが参戦。川島ofレジェンド氏の提案により、Curumi選手はハンデとして初期武装のハンドガン、クラシックで対戦します。ヘッドショットを決めても一発で倒せないクラシックでの戦いは流石にハンデが重く、一進一退の攻防となりますが、それでも最終的には最大キルを稼ぎ、Curumi選手が勝利しました。

  • 大きなハンデをもらいながらも圧倒される川島ofレジェンド氏と西村歩乃果さん

SBCメディカルグループ代表にインタビュー

発表会終了後に、SBCメディカルグループ代表の相川佳之氏に今大会の開催について話を聞いてきました。

  • SBCメディカルグループ代表の相川佳之氏

――相川さんが感じるeスポーツの魅力はなんでしょうか。

相川佳之氏(以下、相川):日本は2018年がeスポーツ元年と伺っておりますが、それ以降、若者を中心に盛り上がっております。誰でも盛り上がれる、熱くなれることはすばらしいことです。さらにエリアや国境を越えて別の場所にいるプレイヤーと競技できることも、eスポーツの魅力のひとつと考えております。

――SBCは若者を支援する企業とのことですが、これまでの活動を教えてください。

相川:看護師奨学金制度の設立やキッズドア「無料大学進学支援医療コース」プロジェクト、航空機事業の発展寄与、スポーツ業界(テニス)への貢献などを行っています。

――今回の大会はSBCが主催するeスポーツ大会の第一弾と認識していますが、今後も継続していくのでしょうか。

相川:今後の大会内容については都度見直して参りますが、継続する予定です。第2回以降の大会内容についてはまだ検討しておりませんが、今大会を実施したうえで、大会実施意図やポリシーに見合うように、さらに改善点があれば、検討してまいります。

――ありがとうございました。

*****

基本的に、eスポーツ大会は、増えれば増えるほどいいことだと考えているので、今回のように新たな企業の参入は喜ばしいことです。特に女性限定というカテゴリーは、今後、eスポーツへの女性進出が活性化する意味でも大きな意義があります。

裾野を拡げ、多くの女性がeスポーツに参加することで、将来的には制限や限定のないeスポーツ大会でも女性が活躍してくれることが期待されます。その第一歩として、「SBC esports CUP」には注目したいところです。