寺田稔総務大臣は9月6日の閣議後の記者会見の質疑応答において、9月4日に発生した楽天モバイルの通信障害について記者からの質問に答えた。

  • 総務省

    総務省

寺田大臣は、このところ通信事業者各社で通信障害が相次いでいることについて「総務省としても深刻に受け止めております」とし、「通信事業者各社においては、国民生活や社会経済の重要なインフラである通信サービスを提供している責任を十分に認識し、通信サービスの確実かつ安定的な提供の確保について、やはりしっかりと取り組んでいただく必要があると思います」と、通信事業者へ安定したサービス提供へのいっそうの取り組みを求めた。

また今回の楽天モバイルの通信障害については、「9月4日10時58分頃から13時26分頃にかけて通信障害が発生し、すなわち約2時間半にわたり携帯電話サービスが利用しづらい状況が発生しました。加えて、利用者への迅速な周知広報が必要だったに関わらず、この周知広報も大変遅れたということも誠に遺憾でございます」と通信障害が発生したことだけでなく、周知広報が遅れた点について遺憾の意を表明。

  • 障害発生時のスマートフォンのSIM選択画面

    障害発生時、スマートフォンのSIM選択画面の表示。「Rakuten」が「圏外」となっていた

今回の楽天モバイルの通信障害について「今回の楽天モバイルからの事故報告を踏まえれば、今回の事故は電気通信事業法上の重大な事故に該当するものと認識をしております」と、電気通信事業法で速やかな状況報告と30日以内の詳細報告を義務付けている“重大な事故”に該当するとの認識を示し、その報告を踏まえて適切に対応するとした。