コシナは7月15日、富士フイルムXマウント向け交換レンズの新製品として、「MACRO APO-ULTRON 35mm F2 X-mount」を発表した。8月中の発売を予定しており、メーカー希望小売価格は102,300円前後。
最大撮影倍率が0.5倍と高く、ハーフマクロでの撮影を行える標準レンズ製品。ピント調節は前4群6枚を前後させて行うフロントフォーカス方式を採用している点が特徴で、全群繰り出し式よりも伸長幅を短くしつつ、近距離から遠距離まで安定した画質を確保。異常部分分散ガラスを3枚採用するアポクロマート設計で、色収差を極限まで低減しながらコンパクトなサイズに仕上げたとしている。
富士フイルムからの情報開示により、レンズには電子接点を備えて電気通信をサポートしている点もポイント。Exif情報やフォーカスチェック、撮影距離連動表示に加え、対応する機種ではボディ内手ブレ補正やパララックス補正も行える。その他の主な仕様は以下の通り。
- 焦点距離:35mm(フルサイズ換算52.5mm)
- 対応マウント:富士フイルム Xマウント
- 絞り:F2~F22
- 絞り羽根:10枚(円形絞り)
- 最短撮影距離:0.163m
- 最大撮影倍率:1:2
- 最大径×全長:60.7×54.8mm
- フィルター径:49mm
- 重さ:265g
- 付属品:専用フード