東芝ライフスタイルは、冷凍冷蔵庫「VEGETA(ベジータ)」のフラッグシップとなる6ドアタイプ「FZSシリーズ」(2機種)を6月上旬に発売する。価格はオープン、推定市場価格はGR-U600FZS(定格容量600L)が450,000円前後、GR-U510FZS(定格容量507L)が400,000円前後。いずれも本体カラーはフロストグレージュとフロストホワイトの2色。

  • 定格容量600LのGR-U600FZS(フロストグレージュ)

  • 定格容量600LのGR-U600FZS(フロストホワイト)

以前から同社の冷凍冷蔵庫は、冷蔵・野菜室用と冷凍室用で2つの専用冷却器を用いる「新鮮ツイン冷却システム」を採用している。各室に適した温度で効率よく冷却し、安定した低温と高湿度の環境を実現する点が特徴だ。冷蔵室や野菜室には、水分を含んだ冷気を1日に20回以上も送り込んで乾燥を防ぎ、冷凍室にはパワフルな冷気を送って急速に冷凍する。

今回の新製品では、冷蔵室内奥のプラスチック製ダクトカバーに対して、アルミ製の「メタリッククールパネル」を新搭載。これは熱を吸収してすばやく冷やすヒートシンク効果を利用したものだ。さらに、冷気が冷蔵室内に行きわたるよう、冷気の吹き出し口形状を最適化した。

「新鮮ツイン冷却システム」との相乗効果によって、冷蔵室内をチルドルームと同等の約2℃、湿度約85%以上という環境にしている。チルドルームに入りきらなかった肉や魚、週末に作り置いた惣菜など、乾燥を抑えておいしく保存する。

  • シンプルなデザインでインテリアとの統一感をかもしだす

本体は扉デザインを刷新。扉には、光を柔らかく拡散させて上品な印象を与えるフロストガラスを採用した。野菜室・冷凍室のハンドルは、手をかけやすく開け閉めしやすい高さに配置。お手入れしやすいストレート形状とするなど、細部にも配慮したとしている。

冷蔵庫本体の上部右側にはスピーカーを内蔵。従来はブザーのみだったアラーム音や操作音を音声でもアナウンスし、冷蔵庫の状態を認識しやすくなった。音源として高い位置になるためキッチンの広い範囲に音が届き、料理や洗い物をしていても聞こえるという。手持ちのスマートフォンやテレビとBluetooth接続すると外部スピーカーとしても機能し、家事をしながらでも音楽やテレビの音声を楽しめる。

  • 本体の正面に向かって右上にスピーカーを内蔵した

このほか人気の機能は引き続き搭載している。例えば「使い切り野菜BOX」は、余った野菜やカットした野菜をラップなしでも新鮮に保存可能。BOX内バスケットは抗菌仕様だ。「氷結晶チルド」は、食材の表面を氷の膜で包み込むことで、肉なら約10日間、魚や刺身は約7日間おいしさと鮮度を守る。

食品サイズに合わせて片手で簡単に高さを調節できる「フリードアポケット」、扉前面のスイッチ部をタッチすると冷蔵室の扉が自動で開く「タッチオープンドア」など、使い勝手にも配慮した。

  • タッチオープンドアは、扉を持って手前に引かなくても開けられる

GR-U600FZSの定格内容積は600L、冷蔵室は302L、チルドは24L、野菜室は113L、製氷室は22L、冷凍室は143L。本体サイズは幅685×奥行き745×高さ1,833mm。

GR-U510FZSの定格内容積は507L、冷蔵室は257L、チルドは19L、野菜室は112L、製氷室は20L、冷凍室は118L。本体サイズは幅650×奥行き699×高さ1,833mm。

また、東芝ライフスタイルが提供しているスマートフォン専用アプリ「IoLIFE」に、梅花女子大学が考案した「簡単でおいしい、おうちレシピ」を追加。同社は2019年から梅花女子大学食文化学科との産学連携プロジェクトを開始しており、食品保存だけでなく「食事をおいしくする」ところまで見据えて取り組んでいる。毎年テーマを設けてプロジェクトを進めており、今回のレシピもその一環だ。今後もレシピ考案を推進し、レシピの充実化を図っていく。