MUSINは、アンプ部の交換も可能なiBasso Audioのポータブルオーディオプレーヤー「DX240」を11月19日に発売する。価格はオープンプライスで、直販ストアでは12万9,800円で予約を受け付けている。カラーはブラックとグリーンの2色。

  • DX240(グリーン)

早期購入特典として専用レザーケースと、本体カラーに合わせたアンプ部の交換プレートを用意する。

  • DX240(ブラック)

ESS製のフラッグシップDACチップ「ES9038Pro」と、上位機の「DX300」でも導入している「FPGA-Masterテクノロジー」を採用。最大384kHz/32bitのPCM再生や、最高22.4MHzまでのDSD再生、MQA 16xのハードウェア・フルデコードに対応する。

ES9038Proは、据え置きタイプのハイエンドクラスDACで採用実績があり、「情報量の豊かさや歪の少なさ」はオーディオ愛好家の間で知られているとのこと。ESS製DACチップを採用してきたiBassoにとって、ES9038Proは“暴れ馬”であり、2年以上にわたる研究期間とチューニングを経て、同チップを搭載したDX240の製品化に至ったとのこと。

FPGA-Masterは、オーディオ処理に関してさまざまな処理を並列して行うSoCとして動作し、デコードや信号伝送を安定させるように働く。また、2基のNDK製フェムト・クロック水晶発振器を使ってマスタークロックを生成。システムと同期・管理することでジッターを抑え、クリーンなデジタルオーディオシステムを構築する役割も担うという。

  • ESSのDACチップ「ES9038Pro」、FPGA-Masterテクノロジー、クアルコム製SoC「Snapdragon 660」を採用したデジタル回路の構成

本体下部のアンプ部を交換できる設計を採用。AMP1からAMP8までの既存モジュールとの後方互換性があり、好みに合わせてサウンドカスタマイズができるとする。

標準搭載モジュールは「AMP1-MK3」で、3.5mmのシングルエンドとラインアウト、2.5mmバランスの3系統の出力を備える。出力電圧と出力レベルは、3.5mmシングルエンドが3.1Vrms、281mW(32Ω時)、2.5mmバランスが6.2Vrms、878mW(同)。3.5mm端子は同軸出力も可能で、384kHz/24bitまでのPCMと、5.6MHzまでのDSD(DoP方式)の同軸出力に対応する。

  • 本体下部のアンプ部を交換できる設計を採用

クアルコム製SoC「Snapdragon 660」を本体に搭載しており、先代「DX220」から処理能力が向上。電力効率にも優れるとしており、最大11時間の連続再生を可能にした。内蔵メモリは4GB。内蔵ストレージの容量は64GB。microSDカードスロットを備え、容量拡張も可能だ。

Android 9.0とLinuxベースのカスタムOS「Mango OS」を組み込んだデュアルOS仕様。Android側はOS標準のSRC(Sample rate converter)をシステムレベルでバイパスする仕組みを備え、プリインストールの「Mango Player」アプリも含めて“完全なロスレス/ハイレゾ再生”を追求。Mango OSは、無線機能をシャットダウンして音質に影響を及ぼすノイズ干渉を防ぐ『最もピュアな音楽再生システム』を謳っている。

ディスプレイは5型/1,920×1,080ドットのシャープ製IPS液晶パネル。容量4,400mAhのリチウムイオンバッテリーを内蔵する。IEEE 802.11b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)準拠の無線LANのほか、Bluetooth機能も備え、送受信時のコーデックはAACとSBCに対応。送信時はLDACとaptXもサポートする。USB3.1対応のUSB Type-C端子も搭載する。

本体はアルミ合金製で、画面側はベゼルレスデザイン、背面には湾曲した形状のすりガラスを採用し、人間工学に基づいたフィット感の高さを追求。サイズは124×71.5×19.4mm(縦×横×厚さ)、重さは約205g。USB Type-Cケーブルや、同軸デジタル接続ケーブル、TPUケース、スクリーンプロテクターなどが付属する。

  • 本体背面に、湾曲形のすりガラスを採用