米AMDは10月13日(現地時間)、美しいグラフィックス設定で高リフレッシュレートな1080pゲーミング体験をミドルレンジ市場に提供するという新GPU「Radeon RX 6600」を発表した。米国では2021年10月中に発売を予定しており、搭載カードの価格は329ドルから。

  • 「Radeon RX 6600」

Radeon RX 6600はAMD RDNA 2アーキテクチャベースの新GPUで、32MBのAMD Infinity CacheとGDDR6 8GBのGPUメモリを組み合わせる。提供が始まったばかりのWindows 11にも対応し、AMD FidelityFX Super Resolution(FSR)などの独自機能をすべてサポートする。最新世代の美しいグラフィックスを備えたさまざまなゲームタイトルで、ディスプレイの高いリフレッシュレートを活かした1080pゲーミング体験を提供するという。

主な仕様としては、CU数は28基、SP数は1,792基、ブーストクロックは最大2,491MHz、GPUメモリはGDDR6 8GB、TBP(カード全体の消費電力)は132W。従来モデルとの主な違いは以下の表のとおり。

RX 6600 RX 6600 XT
CU数 28 32
SP数 1792 2048
Base Clock 2044MHz 2359MHz
Boost Clock 2491MHz 2589MHz
  • 主な仕様。CU数は28基、SP数は1,792基、ブーストクロックは最大2,491MHz、GPUメモリはGDDR6 8GB、TBP(カード全体の消費電力)は132W

  • 前世代GPUであるGeForce RTX 2060、Radeon RX 5600 XT比では順当に性能が伸びている

  • 現行GPUで同クラスのGeForce RTX 3060比ではゲームタイトルによって勝ったり負けたりしており、総合的にはほぼ同レベルと言えそう

  • GeForce RTX 3060と性能は同じくらいでも、ワットパフォーマンスは最大1.4倍も優れているところポイント。450Wの電源ユニットでも使用できるという

  • Radeon RX 6600の性能まとめ。AAAタイトルでも100fpsを確保でき、競合製品よりも約1.3倍優れた電力効率を実現。AMD FSRで性能を大きく引き上げることもできる

  • もちろんWindows 11も正式にサポート。AMD Radeonの独自機能も全て利用できる

なお、今回はリファレンスモデルに相当するカードは販売されず、各パーツメーカーが同GPUを搭載したオリジナルデザインのグラフィックスカードを展開する。

  • ASRock_AMD Radeon RX 6600 Challenger D 8GB

  • ASRock_AMD Radeon RX 6600 Challenger ITX 8GB

  • ASUS DUAL AMD Radeon RX 6600

  • GIGABYTE AMD Radeon RX 6600 EAGLE

  • MSI AMD Radeon RX 6600 MECH 2X

  • PowerColor_FIGHTER AMD Radeon RX 6600

  • PowerColor_HELLHOUND AMD Radeon RX 6600

  • SAPPHIRE PULSE AMD Radeon RX 6600_01

  • SAPPHIRE PULSE AMD Radeon RX 6600_02

  • SAPPHIRE PULSE AMD Radeon RX 6600_03

  • XFX AMD Radeon RX 6600 SWFT 210_01

  • Yeston AMD Radeon RX 6600 大地之神

気になる実性能については、NVIDIA GeForceを含めた従来製品と比較テストしたベンチマーク記事「【レビュー】Radeon RX 6600を試す - RTX 3060に対抗、効率重視の新普及帯GPUを徹底ベンチマーク」をあわせて掲載しているので、参照いただきたい。