オンラインで全世界に向けて同時発表が行われたGoPro新モデル「HERO10 Black」ですが、都内某所では先んじて実物を体験できるクローズドな発表会もひっそりと開催されました。なんと実際にGoProの強力な撮影機能を体験するべく、リジッドインフレータブルボート(RIB)に乗ってレインボーブリッジの下を駆け巡るというアクティビティまで用意されており……。このページではその模様をお届けします。
発表会は主にオンライン発表の収録済み動画を先行して視聴できるというもので、内容は同一。GoProのCEOであるニック・ウッドマン氏と、バイス・プレジデントのパブロ・レマ氏が出演され、製品について解説を行いました。さすがアクションカメラメーカーの発表というべきか、シャツにジーンズという完全にアウトドアスタイルのCEOがどこかの山林をバックに映っており、とても印象的。
GoPro HERO10 Blackでは、GP2チップの搭載で撮影性能を大幅に向上させています。手ブレ補正機能の強化や画質の向上も図られており、GoPro HERO6以来の大きなバージョンアップになっているとのこと。手ブレ補正機能「HyperSmooth」はWebカメラとしての利用時にもしっかり対応し、これまでより自由に使えるようになっています。
また、サブスクリプションサービスとのシームレスな統合もトピック。カメラ本体の強力な撮影機能に、スマホアプリ「Quik」やクラウドサービスを組み合わせることで、使い勝手を高めている点も特徴です。製品購入時に加入すると本体価格が割引になるので、GoProの体験を最大化するためには入っておくと良さそう。日本では6,000円/年で提供され、理由を問わないカメラ本体の交換など、さまざまなサービスを利用できます。
印象に残ったのは、アプリ「Quik」がかなり多機能なところ。データの取扱はもちろん、クラウドサービスを利用した編集や、各種Webサービスに対応するストリーミング機能まで搭載。PCと接続してもWebカメラとして利用できますが、アプリを使えばスマートフォンやタブレットと組み合わせて配信を行うことも可能というわけ。発表会では、オンラインでサーフィンを教えている講師の方を招き、配信のデモが行われました。
ボートに乗せられてGoProと海風を浴びる
配信のデモも確認できたところで、今回の体験会の目玉イベントであるアクティビティ体験に向かいます。コースは「豊洲ぐるり公園乗船場」を出発し、首都高速やゆりかもめをくぐり抜けつつ、レインボーブリッジも通過。大井コンテナふ頭あたりを眺めて、ぐるりと戻るという今回だけの特別なルートになっていました。
これがかなり楽しくてびっくり。都心の運河をそろりと脱出し、高層マンションを眺めながら高速航行に。折しも東京パラリンピックが終わった直後ということもあり、海上保安庁の巡視船が多数警戒にあたっていたことも印象的です。レインボーブリッジの下をくぐったのは初めてで、その高さに驚きました。ボートはなかなか速く、他の船の航跡を踏むたびに大きく揺れます。特に運転席の前の席はかなり派手に揺れるため、しばし仕事を忘れて楽しんでしまいました。
また、実際にGoPro HERO10 Blackの撮影機能を体験してみると、やはり手ブレ補正機能がかなり強力に感じます。ただ、迫力があるかなと思って選択した超広角(16mmのSuperView)ではかなり画面が歪むため、しっかりアングルを固定したほうが良さそうです。上の動画ではあちこちにカメラを振ったせいで、かなり見にくくなってしまいました。
ちなみにこのリジッドインフレータブルボート体験、東京RIBクルーズ公式サイトから予約することで、一般客でも体験できます。豊洲ぐるり公園乗船場以外にも、吾妻橋桟橋や越中島桟橋から出発するコースもあるとのこと。興味があればぜひ見てみてください。