今回は、ビックカメラ新宿西口店のデジタルカメラ売り場にお邪魔しました。コロナ禍によりデジタルカメラの売れ行きは冷え込みましたが、2021年に入ってからはかなり回復しているようです。カメラコーナー主任の柏原健助氏は「アウトドアブームもあって、ミラーレス一眼で動画を撮影する人が増えたことで、再び盛り上がっています」と話していました。

  • ビックカメラ新宿西口店 4階カメラコーナー。主任の柏原健助氏に解説してもらった

その盛り上がりはコーナー全体に広がっています。そこで今回は、カメラ売り場にあるデジタル一眼以外のヒットアイテムを紹介してもらいました。元気な売り場は、主流ではないところにもさまざまなトレンドが生まれているもの。下記の購入のポイント三カ条を踏まえ、ピックアップされた6アイテムを見ていきましょう。

<カメラ売り場の周辺アイテム 購入のポイント三カ条>

  • インドア、アウトドアともに動画環境の品質アップを目指すなら、リングライトや外部マイクに注目したい。
  • アクションカムは最終的な目標をどこに置くかによって、セットパックや単体などのラインアップを選びたい。
  • 売り場では、各ジャンルの入門機の価格をまとめてチェックできる。予算感が効率的に把握しやすいのでお勧め。

※本文と写真で掲載している価格は、2021年7月20日13:30時点のもの。日々変動しているので、参考程度に見てください。

スタビライザー:スマホ専用で世代問わず人気の「DJI OM 4」

動画撮影ニーズの高まりから、手持ちでも安定した撮影ができるスマホ用スタビライザーを求める人が増えているとのこと。なかでも定番は、ドローンで知られるDJIのスマホ専用モデル「DJI OM 4」。片手でスマホを固定して自撮りや歩き撮りが可能で、年代を問わず売れているそうです。取材時の価格は13,640円でした。

「アームがマグネット着脱式になっているので、取り扱いが前モデルよりも簡単になったと好評です。スマホアプリと連係して、物体を認識させて追尾したり、ジェスチャーで撮影操作ができたりと、自由度が高いのが魅力ですね」

  • DJI「DJI OM 4」

小型動画カメラ:胸ポケットに収まる小ささが支持される「DJI POCKET 2」

カメラとスタビライザーが一体となった小型動画カメラも人気があります。DJIの「DJI POCKET 2」は、幅38.1×奥行き30×長さ124.7mm/117gの小ささから、重い機材を使わずに安定した動画撮影をしたい人から支持されているとのこと。価格は、単体モデルが49,500円、広角レンズやリモコンなどがセットになった「Creatorコンボ」は64,900円となります。

「単体モデルの人気が優勢ですが、Creatorコンボはアクセサリーを別々でそろえるよりお得なので、ゆくゆくは本格的な動画撮影に使いたいという人にお勧めです」

  • DJI「DJI POCKET 2」

アクションカム:「GoPro」人気も2021年に復活

アクションカムで定番のブランドといえばGoProです。ほかのカメラと同様に2020年は売れ行きが落ち着いていたそうですが、2021年はアウトドア需要の高まりに連動して盛り上がっています。売れ筋は「HERO 9 BLACK」で、価格は63,800円。

「手ぶれ補正と防水性能が高いので、アウトドア向けの人気は断トツです。一方で、画角が広いので、自宅や庭で定点カメラとして使う人も少なくありません」

  • GoPro「HERO 9 BLACK」

リングライト:コスパとコンパクトさで安定人気の「GH-CSL72C」

リモートワーク需要から伸びているのはリングライトです。なかでも安定した売れ行きを続けているのは、グリーンハウスの8インチモデル「GH-CSL72C」とのこと。光の色を白/暖色/ミックスの3種類から選べ、光量は10段階で調整できます。スマホホルダーと三脚つきで、価格は2,730円となります。

「スマホホルダー付きで3,000円を切っているコストパフォーマンスの良さと、卓上であまり場所を取らないちょうどいいサイズ感が受けていると思います。ライブ配信や就活、Web会議用にと、男女ともに支持されていますね」

  • グリーンハウス「GH-CSL72C」

三脚:リモートワークでも人気の「ゴリラポッド」

三脚で売り上げを伸ばしているのは、JOBYのフレキシブルなミニ三脚「ゴリラポッド」です。特に、スマホホルダーとセットになった「グリップタイトONE GPスタンド」が定番とのこと。価格は2,970円でした。

「卓上で使う方が圧倒的に増えています。やはりリモート会議の機会が増えているのでしょう。ゴリラポッドがあれば、スマホやマイク、Webカメラなどを固定できる場所や角度の自由度が格段に上がりますからね」

  • JOBY「ゴリラポッド グリップタイトONE GPスタンド」

天体望遠鏡:約2万円で買える入門機「スペースアイ 700」がヒット

夏場に盛り上がるのが天体望遠鏡です。「夜が過ごしやすく、天体望遠に向いているので、ご家族連れやお子さんと一緒に買っていかれる方が増えます」

入門機として定番となっているのは、ビクセンの「スペースアイ 700」とのこと。総重量約3.9kgの軽量ボディでキャリングケースも付属しています。11.0等星まで見られる仕様で、価格は20,740円。

「一式そろって約2万円ということで、天体観測を始めるのにちょうどいいモデルだと評判です。夏休み中のほか、月食や流星群などの天体イベントの際も盛り上がりますね」

  • ビクセン「スペースアイ 700」

  • スペースアイ 700の店内POP