米IntelがデスクトップPC向けCPUの製品ラインナップを更新し、Tiger Lakeベースの「Core i9-11900KB」を追加した。8コア/16スレッド構成で、動作周波数は最大5.3GHz、TDPは65W。2021年第2四半期中にリリース予定だ。

  • デスクトップ向け初の10nmか、Tiger Lakeベースの「Core i9-11900KB」発表

    Tiger LakeにデスクトップPC向け新モデル

10nmで製造されるTiger Lakeをベースとしたデスクトップ向け新CPU。スペックはモバイル向けTiger LakeのCore i9-11980HKに近いが、動作周波数の上限が引き上げられている。以下に、主な現行Intel CPUとのスペック比較表を掲載する。

プロセッサ名 Core i9-11900KB Core i9-11980HK Core i9-11900K
開発コード名 Tiger Lake Tiger Lake Rocket Lake
システム分類 PC/Client/Tablet Mobile Desktop
製造プロセス 10nm 10nm 14nm
コア/スレッド 8/16 8/16 8/16
最大動作周波数 5.30GHz 5.0GHz 5.20GHz
キャッシュ 24MB 24MB 16MB
cTDP 55~65W 45~65W 95~125W
対応ソケット FCBGA1787 FCBGA1787 FCLGA1200
パッケージサイズ 42×28mm 50×26.5mm 37.5×37.5mm

なお最新のデスクトップ向けIntel CPUでは、ご存知の通り14nmのRocket Lake(Rocket Lake-S)ベースの製品がリリースされたばかりだ。今回のCore i9-11900KBは、ソケット仕様がRocket Lakeで使うLGA1200などのピンソケットではなく、基板にはんだ付けされるボールグリッドアレイのBGA1787であるため、自作PC向けなどCPU単体のパッケージが流通する可能性は低いだろう。オールインワンPCなどでの採用を見込んだ、あくまでOEM向けの新CPUと見られる。