米NVIDIAは5月18日(現地時間)、公式ブログを更新し、GPU「GeForce RTX 3080 / 3070 / 3060 Ti」で暗号通貨の採掘効率(マイニングハッシュレート)を制限したバージョンを展開していくと発表した。
世界的な半導体不足やマイニング需要の高まりに伴って、ゲーム用グラフィックスカードの品不足が続いている。NVIDIAは対策としてマイニング専用チップ「NVIDIA CMP HX」を展開したほか、新製品「GeForce RTX 3060」のマイニング効率を下げて出荷。それでもすでに発売済みの製品には制限がかけられておらず、マイニング目的での買い占めが続き、ゲーマーには十分に最新グラフィックスカードが行き届いていなかった。
今回の発表で、これから製造される「GeForce RTX 3080 / 3070 / 3060 Ti」搭載カードのマイニング効率も引き下げられることが明らかになった。パッケージには顧客が製品について正しく理解できるよう、「Lite Hash Rate」または「LHR」の識別子が付されるという。
同社は発表の中で「GeForce Is Made for Gaming(GeForceはゲーマーのために作られている)」というフレーズを強調して用い、「この追加の施策により、より多くのGeForce製品をより良い価格で世界中のゲーマーの皆様にお届けできると確信しています」と述べた。