米AMDは3月2日(現地時間)、新型のワークステーション向けCPU「Ryzen Threadripper PRO」の販売を開始したと発表した。日本市場向けには、日本時間の3月26日19時より提供を開始する予定だ。最上位モデルにあたる「Threadripper PRO 3995WX」は64コア/128スレッド構成で、最大2TBのシステムメモリを搭載できる。
Ryzen Threadripper PROは、最新の第3世代AMD Ryzen Threadripperをベースに、新たにエンタープライズ・グレードの機能を提供する「AMD PRO」技術を組み込んだ製品。ラインナップは12コア/24スレッド~64コア/128スレッドのモデルまで4製品を揃え、いずれもTDPは280W。PCI Express 4.0を128レーン搭載する広帯域を特徴とするほか、システムメモリの搭載は最大2TB容量まで対応し、8ch構成のECC RDIMM、LRDIMM、UDIMM DDR4-3200メモリをサポートする。各モデルの主な仕様は以下の通り。
モデル名 | コア/スレッド数 | ベースクロック | ブーストクロック | 合計キャッシュ容量 |
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Threadripper PRO 3995WX | 64/128 | 2.7GHz | ~4.2GHz | 288MB |
Threadripper PRO 3975WX | 32/64 | 3.5GHz | ~4.2GHz | 144MB |
Threadripper PRO 3955WX | 16/32 | 3.9GHz | ~4.3GHz | 72MB |
Threadripper PRO 3945WX | 12/24 | 4.0GHz | ~4.3GHz | 70MB |
AMD PRO技術に基づき、セキュリティの多重防御による機密データ保護を実現する「AMD PROセキュリティー」、ユーザーのインフラと互換性を維持したシンプルな導入と管理が可能な「AMD PRO管理機能」、メモリー全体を暗号化して機密データへの物理的攻撃を防止する「AMD Memory Guard」、18カ月間のソフトウェア安定性と24カ月のアップデート提供を予定する「AMD PRO Business Ready」などの機能を利用できる。