エミライは、FiiO ElectronicsのUSB DAC内蔵ポータブルヘッドホンアンプ「Q5s Type-C」を2月12日に発売した。価格はオープンプライスで、店頭価格は49,500円前後を見込む。限定生産品で、国内の予定販売分を終了次第、販売終了となる。

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    Q5s Type-C

「Q5s」(2019年発売)のリニューアルモデルで、新たにUSB Type-Cを搭載(従来はUSB micro B)。Bluetooth再生時のコーデックとしてaptX adaptiveをサポートし、低遅延なワイヤレス再生もできるなど、各種機能強化を図っている。アンプモジュールが交換できる特徴はそのままに、さらに磨きをかけたフラッグシップモデルという位置づけだ。

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DACチップに旭化成エレクトロニクス製「AK4493EQ」を、左右独立で2基搭載し、低ノイズ・低歪と高出力を両立。本体下部には、バランス出力対応アンプモジュール「AM3D」が備わっており、米THXの技術を使用した完全バランスアンプ構成による2基の「THX AAA-78」アンプ回路を採用。3.5mmシングルエンド出力と4.4mmバランス出力端子に加え、USB Type-Cを備えている。

大幅にアップグレードされたクロックマネジメントシステムを搭載。768kH/32bitまでのPCM再生に対応するほか、11.2MHzまでのDSDネイティブ再生もサポートする。Bluetoothレシーバー機能も強化し、クアルコムのBluetooth SoC「QCC5124」を採用。Bluetooth接続時のコーデックは、SBC/AAC/aptX/aptX HD/LDAC/HWA(LHDC)に加え、新たにaptX adaptiveをサポートして低遅延かつ安定したワイヤレス再生を可能にする。

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ボリュームには高精度アナログポテンショメーター+音量の左右不均等を解決するADCボリュームコントロールを装備。従来のアナログポテンショメーターによる、音量調節時に発生する左右音量の不均衡(ギャングエラー)を効果的に排除し、小音量で調節するときの精度を向上させた。

3,800mAhのポリマーリチウムイオン電池を内蔵。USB入力時で9時間以上、同軸デジタル入力で10時間以上、ライン入力で25時間以上、 Bluetoothで9時間以上再生できる。各セクションへの電力はそれぞれ独立して給電する設計とした。アイソレーションを実現する低ノイズ電源回路も搭載している。

スマホにインストールした「FiiO Music」アプリを使い、Bluetooth経由でアンプ本体をコントロール可能。音量バランスの調整、ローパスフィルターの選択、RGBインジケーターのコントロール、省電力シャットダウンタイマーなどの設定もカスタムできる。

本体はCNC加工にサンドブラスト仕上げを施した総アルミニウム合金シャーシを採用し、サイズは124×64×16mm(縦×横×厚さ)、重さは約198g。USB Type A-Type Cケーブル、Lightning-to- Type Cケーブル、3.5mmLINEケーブル、ゴムバンド、T5トルクスドライバー、滑り止めマット、キャリングポーチなどが付属する。