コニカミノルタプラネタリウムは、東京・有楽町の「コニカミノルタプラネタリア TOKYO」で2月18日から、『星空ラウンジ』と題した新しいプログラムをスタート。その上映作品のひとつとして、バッハの48楽曲を22.2chで立体音響化し、1年半かけて公開するプロジェクトを始動する。

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    コニカミノルタプラネタリア TOKYO『星空ラウンジ』

空間音響作家・宮木朝子が、「プラネタリウムを舞台に、その一音一音を解釈し、バッハの意図を空間として再構築しようという壮大なプロジェクト」に取り組み、“音楽の旧約聖書”とも呼ばれるヨハン・ゼバスティアン・バッハの『平均律クラヴィーア曲集』第1巻(1722年発表)を立体音響化。24個のスピーカーが半球状に配置されたDome1で、各回その日の星空と共に上映する。作品タイトルは「バッハ平均律クラヴィーア曲集 第1巻 22.2ch remix」。

コニカミノルタプラネタリウムでは、「プラネタリア TOKYO(Dome1)は、世界でもまれな常設の立体音響施設。ここでしか得られない、音楽によって作られた空間にたたずみ、その一部となるような新しい音楽体験を提供する」としている。

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    空間音響作家・宮木朝子

星空ラウンジではこのほか、北極圏や南極圏のみで見られる自然現象を体感できる「極夜、白夜とその終り」や、自転する地球のなかに入りこんで、満天の星を眺めているかのような体験ができるという「夜の地球儀」などを上映する。また、その日の星空を「すこし変わった切り口」でスタッフが語るライブトーク「きょうの星空」も、2021年春以降に上映開始予定。

星空ラウンジの上映時間は、毎日13時5分~、17時5分~の2回で各回約60分。プラネタリアで上映されている他の作品の当日鑑賞券、または年間1,500円でさまざまな特典が利用可能な「星空パスポート」があれば無料で楽しめる。全席自由席で、スタッフが解説をする時間をのぞき、途中入退場が可能。小声での会話や、上映中の写真撮影も可能だ(フラッシュ撮影は禁止)。

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